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へその曲がった見方で申し訳ないのですが……
ホークの台詞
「あなたの両親が不仲になったのは、あなたがオレンジの髪だからですか? それも後付けの理屈ではないですか? あなたの髪が何色《なにいろ》でも、不仲にならない道はあったはずです」
が気になりました。
美蘭の髪色のことで両親が不仲になることは避けられなかったと思います。
仮に両親がオレンジ色の髪に理解を示していたとしても、祖母や地域の人が理解を示さない限り、両親にも影響が出ないとは言い切れません。
あの地域では両親だけで美蘭を守り通すのは難しいのではないでしょうか?
祖母の感じからすると、引っ越しするのも難しそうですね。
地域や祖母の雰囲気や圧力で両親の仲が悪くなることは容易に想像できます。
ホークの台詞が気休めだったとしても、あまりに軽すぎます。
読み間違いをしていたら、ごめんなさい。
追加。返信を頂きまして。
作者様のお考えはわかります。それに関しては同感です。
しかし、ホークの台詞とは、かみ合っていません。補足しないと正しく読めないのでは作品としていかがなものかと思います。
私のように台詞を誤解するかたもいないとは限りません。
厳しい書き方をしましたが、悪気はありません。
作者からの返信
感想ありがとうございます!
結局、正解はない話ですから、いろいろな意見があっていいと思います。
すでにホークは人外の感覚になっておりますので、彼が言うことは人間の感覚と少しずれています。だから、彼が見ているのは因果関係だけで、少し冷たく感じるのも確かです。というか、わざと冷たくしています。
だから、ホークの意見が軽すぎると感じるのも正しいのかもしれません。
実際、仰るとおり彼女の周囲は難しい環境だったのでしょう。
その上で一応、蛇足的ですが解説を。
彼女の髪の色は、「人間の意志」で変えられない要素でした。言い方を変えれば、自然の力による不可避な不幸からのスタートといえます。
しかし、その後のこと……もし、両親が理解したら、もし両親が親より子を選んだら……それは「人間の意志」が介在できた必ずしも不可避ではなかった要素なのです。幸福を狙えたかもしれないことなのです。
つまり、ホークが言いたかったことは――
「現象たるオレンジの髪(=人間の意志では変えられない要素)が悪いんじゃない。悪いのは、その現象をよくしようとしなかった周囲の人間(=意志で変える可能性が0ではなかった要素)じゃないのか」
――ということではないかと思います。
人間の意志が介在できる可能性の話ということでしょうか。
異世界物と言うことで特殊な例に見えますが、これが髪の色ではなく、たとえば知的障害や身体障害だったらどうでしょうか。
置換して端的にすれば、ホークの言葉は――
「障害をもって生まれたことが悪ではない。それを理解しない周りが悪」
――になると思うのですがいかがでしょうか。
※追記
わざわざ追記頂きありがとうございます。悪気などとんでもない。むしろ、いろいろとコメントしてくださり嬉しい限りです!
私はそれでもホークの台詞とかみ合っていると考えていますが、そこはこのさい問題ではないと思っています。
私のポリシーとして「キャラクターが話したことを読者がどうとるかを確定する必要はない」と思っています。
一番最初に書いたとおり、違う意見で受けとっていただくのも面白さだと思います。
必ず正しく伝わるように会話するキャラクターの方が不自然で、私はキャラクターが話したいように話させています。
誤解されても一興です。その誤解を否定するつもりもありません。
根幹的主張であれば別ですが、枝葉部分の解釈の多様性は面白さを生みます。その部分に関しては「補足しないと正しく読めない作品」でもありだと思っています。
その為に最初に「蛇足的ですが」とお断りを入れてから、しなくてよい解説させていただきました。
では、「なんで蛇足的解説をしたんだ」と言われれば、それは単に内容を読み込んだコメントをいただき、嬉しくて思わず反応してしまったのです(笑)。
物書きですから自己主張が強いわけで、ついつい嬉しくて話したくなるわけです!(笑)
と言うわけで長文失礼しました。許してくださいm(_ _)m
本当にありがとうございました。
ホークくん、「生きるのが辛い」って思うのはねぇ、器用ではないのよ。
…と、声を大にして言いたい(笑)
作者からの返信
ホーク「それは生物学的に『生きる』こと自体ではなく、生きていく上で、生活する、金を稼ぐ、人付き合いをする、そういう活動が辛いだけではないのですか? 生物学的に『生きる』がつらいとなると……なるほど、あなたも人外ですね?」
人外判定が出ました(笑)