第10話 ぼくの好きな先生

”ぼくの好きな先生 ぼくの好きなおじさん


煙草を吸いながら 困ったような顔をして


遅刻の多い この僕を口数も少なく叱るのさ”

(RCサクセション 忌野清志郎作詞)


この歌が好きだ。

進学高校に通っていた忌野清志郎。

歌手としてのデビューは決まっていたが悩んでもいた。

出席日数を数えていて ギリギリ出席をして学校を休んだり遅刻をしていたと。


この歌が心地よく聞こえるのは、

歌のモデルとなった学校の先生が実際にいて、当時口数少なく見守っていてくれたから。その感謝の気持ちが込められてるから。


絵、歌、踊り、文章なども同じかもしれない・・・誰かのことを想いながらだと

受け取る側に何かが伝わりやすいのだろうか。


「ぼくの好きな先生」を作り、歌っていた忌野清志郎さんの脳裏には


きっと、あの絵の具と煙草の匂いのする「先生」を浮かんでいたんだろう・・・。

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