第2話
9時出社という割とゆっくり出社できるうちの会社、しかも俺の家は会社の最寄り駅から電車で4駅位なので余計にゆっくりできる。
家は広くはないが都内のアパートでは安いほうで地方から上京してきた俺にとっては十分な広さだった。
いつも道理コーヒーを淹れ余裕をもって出社する 入社当時から変わらないこの生活
「おはようございます」 すれ違う先輩方に挨拶をして自分のデスクに着く
部署の入り口付近ではコーヒーメーカーが設置されていて藤村先輩がコーヒーを淹れていた
「お、おはよ 今日も頑張ろう! コーヒー飲む?」 先輩は自分に気づき言った 正直朝飲んだばかりだったけれど先輩が淹れてくれるのならば断わるに断れなかった
「頂きます」そういって先輩は最初に淹れていたコーヒーを自分に渡した
ありがとうございますと言って二杯目が淹れ終わるのを待っていた
「先輩、砂糖結構入れますね ミルクも二つ入れるんですね」なんだか可愛いと思ってしまった
「森下君はブラックなんだね大人だねぇ」
お昼になった 皆それぞれ昼食を取りに出かけるなか午前中のノルマがまだ終わってない自分は仕事を続けていた。オフィスにはほとんど社員はいなかったが藤村先輩はい少し離れた席でスマホをいじっていた。まだ仕事をしている自分に気づきこっちに向かってきた
「おーおーあとちょっとじゃないか頑張れ~」スマホをいじりながら応援してくれた。
終わったーと呟き後ろを振り返ると先輩がコンビニの袋を持って待っていた
「待っててくれたんですか?」
「ん?お、おう え、嫌だった?」先輩は少し悲しそうに言った
「いやいや、そんなことないです!すみませんお待たせしました」 朝買ってきたおにぎりとパンをもって時間もそんな無かったため飲食可能な部屋で昼食を取ることにした。
「先輩って一人暮らしなんですか?」
「そうだよ、ここから電車で一時間くらいかな 都内だと家賃高くてさ ちょっと埼玉寄りだよ」
「そうなんですね、、」他愛もない会話が続き昼休憩の時間終了が近づいてきた
「森下君の連絡先持ってなかったよねLINEとメアド教えてよ」
「はい!そういえば持ってなかったです」二人は連絡先を交換した
先輩のLINEのアイコンは友人と思しき人たちが写っていた
「今日金曜だから早く終わるじゃん♪ 森下君暇なら飲みに行かない?」
「行きます!」帰っても特に待ってる人なんていないし先輩と一緒にいる時間は割と居心地が良かった
「おっしゃ 残りもパパッと片付けてプレミアムフライデーを堪能しようじゃないか」
そうして仕事を早く終わらせて4時に退社をした。
「お疲れさまでした 行きましょうか!」なんか先輩と飲みに行くのを楽しみにしている自分がいた
「おーー飲むぞー」先輩は全然疲れを感じさせないような笑顔でそう言った
日が少し落ちてきた夕方頃二人は駅付近の居酒屋に腰を下ろした
次回 アイスブラスト
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