第2話
レーシングスーツを身に纏い、ヘルメットを被れば、日本人だの、欧州人だの、男だの、女だのそんなことは関係ない。そもそも、この現代、個人の資質ではなく、ともすればたやすく越境することも可能な皮膚や目の色、乳房や喉ぼとけの有無で人間を語ることなど自体が野暮で、旧弊的である。そのように言われるようになって、随分と久しくなるし、それが当然である社会で生まれ育って来た莉子も、そのこと自体に何の疑問も抱かなかった。
ステアリングの操縦に必要な筋肉や、超速のマシンがもたらす負荷に耐え得る肉体。確かに、莉子にとってハンディを感じないわけではないが、このモータースポーツが誕生してから、多くの技術革新が起きた。マシン技術の向上に敬意を払って、莉子はそう言った愚痴は極力溢さないようにと、心に決めていた。フォーミュラカーをより速く走らせる為に必要なのは、動体視力と分析力、そして、度胸。そちらの方が、筋力などよりも遥かに重要なウェイトを占めているメンタルスポーツだ。
「けど、こうして、一人になれる空間だからって、ここを選んで気持ちを落ち着けるときは、私、女って肩書を使っているなって思うわ」
莉子はそう思いながら、鏡に映るボーイッシュな女の子を眺め、ふうと、溜め息をついた。コース内にあるトイレは、専らレース関係者しか使用される機会がなく、単純な数字上の男女比から考えても、ここの女性用トイレの混雑度は、街中の多くの公衆トイレのそれとは対照的であり、男性用よりも遥かに人口密度が低い。
他にこの場所に立ち入る者といえば、レースの華といわれるグリッドガール。昭和的な言い方をすれば、レースクイーンたちくらいなのだが、チアリーディングのようなスポーツ的な魅力を提示し、打ち立てることのできなかった彼女たちの世界は、ただ女性の身体性を添え物のように扱う前時代的なものとして、淘汰され、グランプリでも、お目にかかれることは少なくなってきていた。
尤も、今年の日本グランプリでは、三年ぶりにグリッドガールを復活させるとのことだが、このようなご時世、プロでこの仕事を選んでいる者は皆無である。プロダクションから、モデルやタレントの卵のような人が送り込まれるのだろう。
「グリッドガールたちからすれば、私は女ってだけで、他に共通点なんか何もない別世界の住人に思えるんだろうけど」
莉子は気持ちを切り替える為に、蛇口から出る水を掬って、顔を洗った。ルージュやシャドウをばっちり引いている人は、まずこのようなことをしないだろう。レースの華である彼女たちならば、ここでどのようなやり取りを交わし、何を確かめてから、コースに戻るのだろうか。
「やっぱり、ポーズの確認とかをするのかな。んー、こんな感じ?」
莉子は鏡の前で冗談半分に、グリッドガールがしそうな挑発的なポージングで取ってみせた。何だかちぐはぐで不恰好であった。やはり、あれも日々の練習で獲得した賜物なのである。そして、このようにあえて女性的なポージングを取ってみせると、己の身体が筋肉質で、首も随分と太いように見えた。
「わー、カワイイ。乗っていたドライバーさんって、本当に女の子なんですね」
途端に気配のなかったはずのこの空間で、莉子のポージングに対するリアクションの声が聞こえてきた。それは明らかに女声であった。鈴を転がすような甘ったるい声色ながら、力強い響きを持っている。そのような不思議な声の持ち主だった。
気恥ずかしい姿を見られてしまった莉子が、驚き半分、恨めしさ半分で振り返ると、もう十月の秋雨模様だというのに、セパレートのレザースーツにミニスカート、勿論、おへそはばっちり出した衣装のグリッドガールそのものが、微笑みを浮かべて手を振っていた。
「ええ、まあ。それより、寒くないんですか。ピットガレージにブランケットがあったと思うので、とってきましょうか?」
もしかしたら、グリッドガールのことを小ばかにしていると、とられかねない行動かもと急に決まりが悪くなった莉子は、彼女に対し、小声で尋ねた。
「彼女の甘いながらも力強い声色とは正反対の、コントラルトながら弱弱しく震えたような声色だな」
と、莉子は思った。普段、自分自身の声など意識したことすらなかったというのに。
「大丈夫です、鍛えていますから。ちょうど私、莉子さんのグリッド担当になったみたいなんです。それと、敬語じゃなくていいですよ、私の方が年下ですし。くるみは十八歳ですから。ああ、でも、早生まれなので、今は大学生なんですよ」
どうやら「くるみ」というらしいグリッドガールの女の子は、先ほど莉子がしたものと同じポーズをとってみせた。彼女は莉子よりも小柄で、モデル体型というわけでもないのに、何だかとても様になっていた。
「鍛えているのと、お腹の冷えは関係ないでしょう。それに鍛えているというなら、私の方が鍛えているからね」
莉子は再び、腰に手を当てながら、ポーズを取った。そして、この不毛なやりとりがあまりにくだらなくて、クスクスと笑いだしてしまった。つい先ほどまで、ピリピリしていた自分が信じられないくらいに、莉子は身体がリラックスできているのを感じていた。
「クルマを運転するのに、鍛えなきゃいけないんですか?」
このようなモータースポーツへの無知を隠そうともしない振る舞いも莉子には、かえって新鮮だった。サーキットの中にいるときは、常に零コンマ一秒差の数字の為に、神経を張り詰めて仕事にあたる同僚や上司、そして、ある意味では最大の顧客にあたるモータースポーツファンの審判の目に、莉子は常に曝されてきた。実際にマシンに乗り込み、命を張って駆るのは、自分自身であるのにというモヤモヤ感がないわけでもなかった。
「この子は、私の走りを見たら、どんな感想を抱くのだろう。そもそもこの子、自動運転以外の免許を持っているのかもすら怪しいし、ひょっとしたクルマは勝手に動く物としか思っていないかもだけど」
莉子は、一応はサーキット内での仕事に従事する者ながら、まるでモータースポーツというものを知らなさそうなくるみに、懇々と丁寧に、フォーミュラカーのレースについて語り始めた。
時速三百キロメートル超のマシンを自分自身でギアを変速させ、ステアリングでマシンを操作し、命がけでチェッカーフラッグに向かって、最速で飛び込んでいくとてもエキサイティングなメンタルスポーツであると。莉子の話を一つ聞くたびに、くるみは目を丸くさせて、驚いていた。
「なんだか、あのクルマ、おばあちゃん家にある掃除機みたいです」
「掃除機って、あなた……」
「ええ、本当にヘルメット一つの野ざらし状態で、そんなスピードでレースをしているんですか?」
「そうなの。だからね、身体は鍛えていなくちゃいけないの。特に首、むち打ちになっちゃうからね」
「VRじゃダメなんですか。その方が絶対安全ですよ」
「んー、こればっかりは体験しないと分からないかもね。でも、もう止められないんだ。一度、この感覚を味わっちゃうと」
「ちょっと、まだ分からないです」
莉子は、トイレの出口からも見える、臨時の愛車を指差して、
「運営者の人から、どんなマシンなのか伝えられているかもしれないけれど、あれが私の乗るマシンね。コックピットがとても狭いでしょ、ステアリング……ハンドルを一度外してからじゃないと乗れないくらい狭いんだけれど、あの中に、色んな機能がついたボタンや最新鋭のモニターなんかもあるの。DRSっていうね、加速装置のボタンまであるんだよ、こうやってね、リアのウイングが折りたたまれてね……ロボットみたいでしょ」
手をひらひらさせながら、ジェスチャーをして、マシンの解説をする莉子に、くるみはとうとうたまらず、お腹を抱えて笑ってしまっていた。
「本当に好きなんですね。言っていることは全然、分からなかったけれど、それだけは伝わりました。莉子さんの走り、見ておけば、よかったかもなあ。次はいつ走るんですか? もう、準備しているドライバーさんもいたみたいですけど」
涙を拭いながら、ポロリと呟いたくるみのセリフに莉子は急に我にかえった。莉子は、慌てて雨模様のサーキットを眺める。すると、レーサーたちの順位をリアルタイムで観客たちに知らせるリーダータワーと呼ばれる大きなバーの十五番目に、三文字のアルファベットに略された自分の名前が乗っていた。つまり、予選の第一ラウンドを走っていた莉子の順位はたった今、このコースでの自己ベストを出したフランス人ドライバーのオコンに抜かれ、十五番手まで落ちていたのだ。
「VER……一番手はやっぱりフェルスタッペンか、流石に速いなあ。ランキングトップのワールドチャンピオン候補だもんね」
三段階に分けられた予選では、Q1で十六番手以降のドライバーたちがまずふるい落とされる。そして、Q2では十一番手以降、最後のQ3に残った十台でグリッドの最前列であるポールポジションを争って戦うことになっている。莉子は後、一台、自分自身のタイムよりも速いマシンが現れたその時点で、Q1での敗退が決定することになっていた。リオと仲良く、決勝ではグリッドの後方からのレースとなってしまう。
「申し訳ないけれど、私のタイムだとここで予選敗退の可能性大で……今日の出番はこれで終わっちゃうかもなんだ」
莉子は苦笑いを浮かべて、くるみに告げた。
「私とあのマシン、実はそんなに速くないんだ、ごめんね。シャーシのデザインも何だか、オタクのクルマみたいに変な萌えキャライラスト付きでダサくてさ、チームメイトなんかムスリムだから、困っちゃっているみたいなの……」
苦笑いのまま、莉子が軽口を叩くと、ずっとそれこそアニメのキャラクターみたいにニコニコとした笑みを絶やさなかったくるみの眉間にキッと皺が寄り、目つきが鋭くなった。
「ちょっと、それは聞き捨てならないです……」
莉子は言ってしまってから、彼女にとっての禁句だったのか、この子はオタクの子だったのかと、後悔し、口を両手で抑えた。
「莉子さんは、あの子のいったい何が分かるんですか!?」
くるみの詰問は、声に迫力があった。端的に言えば、とてもよく通る声をしているのだ。
「……ごめん、何も分かりません」
莉子がそういじけるように呟くと、くるみは両手をバンと洗面台の上に置き、
「私、あの子になるのが夢なんです。あの子は未来のアイドルって設定で、アニメとかゲームのプロジェクトが進んでいる子で、まだどんな子なのかは、連載されている漫画とかソシャゲでしか知ることは出来ないんですけれども、クールな見た目に反して、優しくて、真面目で、努力家で、でも誤解されやすくて……そんな彼女役のオーディションを今、受けているんです。私、声優の卵なんです。だから、こういうところで私がいつもしていることといったら、ポージングの練習というより、発声練習とかですかね」
と、言った。そのセリフからして、莉子は結構、長い間、トイレでの自分の姿を見られていたのかと恥ずかしくなったが、それ以上に、くるみのミニマムな身体からこんな剣幕の態度が出せるものかと驚いた。声優、つまり声の役者とはこういうものなのかと感じた。
だから、彼女は腹式呼吸とか、体幹とか、そういうものを鍛えなければならないのだろう。それに、アイドルのキャラを演じるとなると、ひょっとしたらライブで自分自身が踊ったりもするのかもしれない。
莉子はテレビ番組でときおり、声優と名乗る人たちが歌い踊る姿を披露するのをふと思い出した。今まで気にもとめなかったが、莉子はあのように踊れと言われても、とても自分には一朝一夕で出来るものではないなと確信した。
「けど、どうして、そのアイドルキャラの声優になりたいくるみは、よく知りもしないフォーミュラカーのグリッドガールのイベントに参加しているの?」
それは、野暮な質問なのかもしれなかった。しかし、つい今しがた、くるみが衒いもなく素直に無知ゆえの疑問を素直にぶつけてくれたのと同じように、莉子も心に浮かんだ疑問を率直に尋ねてみた。
「勿論、声優学校に通って、演技や歌唱練習もしています。でも、それだけじゃダメなんですよ。この世界の倍率は半端じゃないですから。だから、私はこの子のこと少しでも知ってアドバンテージを得なくちゃいけないんです。後、どんな形であれ、関係者の目に留まること、演じるのはアイドルの子なんですから、セルフプロデュースが出来る人間にやってもらう方がいいに決まっていますからね。次の選考では、髪の色もこの子と同じ色に染めるつもりです。それくらいしないといけないんです。それで、制作会社がスポンサーを務めているっていうレーシングチームがあるって聞いて、この仕事にも応募したんです。それが女の子のドライバーが頑張るチームというから、私、嬉しくって。莉子さんたちには、その象徴として、どんな風に愛されているのかなと思ったら、莉子さんが意地悪なことをいうので……ついカッとなっちゃいました」
くるみは自身のマロンカラーのふわふわとした愛嬌のある髪をふぁさっと掻きあげた。
キャラクターにも、背景ありである。
この判こで押したような無個性に思える瞳の大きな女の子のイラストは、確かに髪の色もライムグリーンに似たような寒色をしていて、極彩色のピンク色の車体では一層、涼しげに目立っていた。なるほど、彼女は、未来のアイドルなのか。その彼女のことを生身の肉体を持って今を生きているくるみが演じようとしている。莉子の左手は胸の鼓動を確かめるようにしてレーシングスーツを掴んでいた。
それにしても、クールっぽくすれば、未来感が出るなんて、随分、懐かしい価値観の未来像である。そもそも、国内最後の一大行事と呼ばれた東京オリンピックが閉幕した後はずっと未来のことを語るなどということはされてこなかったのに、未来を舞台にしたアニメ作品が出来るというのも、少しワクワクした。
エアロなデザインでひたすらに速い。
そのようなどこか懐かしい未来の世界を追い求めているフォーミュラカーの世界ともオーバーラップし、莉子は、今まで邪険にしていたイラストの彼女に対して、親近感さえわき始めていた。
そして、開発力も資金力も異なるそれぞれのチームのマシンの中で、チームの思惑に適ったパフォーマンスを演じられるかがカギであり、世界で二十台前後しかないシートを手に入れるには、ただドライビングテクニックがあるだけでなく、セルフプロデュース力が大事なのは、莉子たち、レーサーの世界も同じであった。
「すみません、私、莉子さんに八つ当たりしちゃった。実はオーディションで、この子のことを演じたんですけど、途端にこの子が何を考えて、歌って踊って、頑張って生きているのか分からなくなっちゃって……私、声優失格だなって凹んでいたところだったんです」
今度はくるみが困ったように笑った。その姿を見ていると、年上なのに、悩みを抱えた女の子にみっともなく愚痴っていた自分自身が情けなく思えてきた。フォーミュラカーの魅力を伝える人間がこの有様では、莉子たちが身を投じるフォーミュラカーの世界の粋っぽさが伝わらないのも当然だと、感じた。
莉子はチラリと外のリーダータワーを眺めた。自分自身の順位はまだ十五位のままをキープしていた。思いのほか、普段、上位にいるレーサーたちのタイムが縮まらない。予想以上に鈴鹿の雨脚に苦戦しているようだった。
「……んー、くるみが思っているより、このアイドルの子は、本当はもっとワガママなんじゃないの? 少なくとも舞台の上では、自分が一番、カワイイと思っている。自信を持っている」
今まで何もこのキャラクターについて何も知らないと言っていた莉子が、突然、性格の分析をし始めたことに、くるみは戸惑いを隠しきれないという顔をしていた。
「だって、アイドルなんでしょ。絶対、そう見られたい子なんだって。悪いことじゃないし、当然のことでしょ。誤解されやすい性格だから、そうあまり読者、視聴者に気付かれないだけなんだよ。少なくとも、私たち、レーサーの世界は、唯我独尊。自分が一番、速くてグレイトだって思っていないと、生きていけない世界なの」
「……レーサーとアイドル、まして、声優は全然、関係なくありません?」
自分自身でもめちゃくちゃな論理を言っていることは、莉子も自覚していた。けれども、莉子はそれでも自分本来のドライビングスタイルさながら、アクセルを踏みっぱなしのまま、我を通す。
「関係ないかどうか、そのアイドルと一緒に走る私のタイムアタックを見て、確かめてみてくれない?」
「さっきまで、予選は突破できないかもしれないってこぼしていた人のセリフとは、思えませんね」
くるみはすっかり呆れたように溜め息をついていた。
「切り替えの早さもレーサーとしての資質にかかわってくるのだよ」
そう、くるみに教えてあげたくなったが、流石に今のタイミングでそれを言うのは、お調子者がすぎるだろうと、莉子は自重した。それにしても、呆れ顔のくるみは、困ったように笑うよりも、よほど良い顔をしていた。本来の感情とリンクした表情だからなのだろう。
サーキットを走るマシンは、しんがりでタイムアタックに挑むアップル・テスラ・レーシングのカーボン素材なのにメタリック感溢れるシルバーボディのマシンが最終コーナーを曲がろうとしていた。カーナンバーから、察するに、バーヘイゲンの方のマシンだろうか。彼のタイム次第で、莉子の運命が決まる。
すると、コーナーを曲がった途端、彼のマシンは突然、減速し、プスンとエンストを起こした。ゴールを目前にして、ウンともスンとも言わない。ギアボックスか、電気系統のトラブルだろうか、いずれにしても、レースはいつも、「一寸先は闇」である。バーヘイゲンはうんざりしたように肩をすくめて、苛立ちを隠しきれない足取りでピットへと姿を消していった。それは、莉子がQ2、すなわち次のラウンドに残れたことを意味していた。
「私、残っちゃった……」
途端に、莉子の電話にエディからの着信が入る。
「莉子はまだ帰って来ないのか!?」
莉子のマシンがジャッキで持ち上げられ、次のレースの為にメンテナンスを施されているのが、莉子とくるみの目にもはっきりと映った。慌ただしくなるピットガレージの中でエディが、電話片手にせかせかと歩き回っているに違いなかった。
「ごめんね、もう行かないと、教官がお冠みたい。私が提案する前から、無駄に彼の機嫌を損ねたくないから」
「頑張ってください……って、ここに来たのに、トイレはいいんですか?」
雨の中、駆け出していこうとする莉子に、くるみは尋ねた。着替えづらそうなレーシングスーツを着込んだ莉子を一目見たときから、くるみはお願いされたら、衣服の着脱を手伝おうと思っていたのだ。
「ああ、それなら、大丈夫。実は私、今、おむつを履いているから。レーサーには結構、多いのよ。ほら、職業柄、好きなタイミングでトイレに行けないでしょう。では、じゃあね!」
最後の最後でいきなり、衝撃の告白をされたくるみは、唖然としながら、
「イヤなこと、聞いちゃったなあ。グリッドガールの子たちが知ったら、みんな、ひいちゃって、レーサーに近づかなくなるよ……」
と、呟いていたのだが、ボレ・シティのガレージに向かって、ダッシュで駆け寄る莉子の耳には、当然、その言葉は届いていなかった。
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