オープンスクール

オープンスクール…それは来年に入ってくるかもしれない中学生に部活を紹介できる、数少ない場。そのため先生はもちろん、生徒もやっきになって部活をアピールをする。そして、今年もその時期がやってきた―――。


「あっっっつ!弓道着暑いのにまじで着替えんといけのん?まじで怠い。」


弓道部のサボり組にとってはそうではなかったらしい。むしろ1年生が中学生を弓道場に案内するので雑用を2年生がしないといけなくなるので、そのことを嘆いている。やる気にあふれているレギュラー達とのやる気の格差がすごいことになっている。


「1年生早く体育館の前に行って!早くせんと中学生が別の部に取られるで!」

「そこのサボり組、2年生は弓道しよるところを見せんといけんけ、急げー!」

「はぁー、めんどくさ、早く帰りてー。」

「ほんとほんと、ってか俺らいらんくね?」


そう言っていると中学生がやってきた。去年以上に人がいることに驚きつつも急いで弓道を始める。


「今年多くね?俺らは先輩に5人来んかったら殺すって言われたのに…。」

「俺らと違ってコミュ障がおらんのんよ、多分。」

「いや、弓道部自体陰《いん》キャの集まりやろ。」

「ああ、そうか。」


時間がたつにつれ人はどんどん増えていった。男子ばかりではなく女子も多くいた。


「おい、山中先生ニヤニヤしとるよ。」

「ほんまや、人がいっぱい来たからか?」

「女子が多いけやろ。どうせほとんどの女子は来んのに。」


弓道部…いや、この学校に女子が少ない。なので当然どこの部活も女子は少なくなるので、どこの部も女子を欲しがるがそうそう入ってくることはない。山中先生は女子が他の部活に行かないようになるべく女子を優遇するが、生徒はそれを山中先生が変態だからと言っている。山中先生が変態なのかそうではないのかは誰にも分からない。








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