合宿3日目
朝6時30分に起き、昨日と同じように散歩に出てご飯を食べ、弓道着に着がえる。昨日と違うのは部屋が綺麗に整頓されていることだ。
「みんな忘れ物ない?確認しとけよ。」
「はーい。」
忘れ物がないか確認して部屋の鍵をかける。その鍵を返却して外へ行くとすでにみんなそろっていた。そしてバスに乗り弓道場へ行く。準備体操を終えると山中先生からカメラを渡された。
「今日は練習の前に記念写真を撮れ。」
「分かりました。」
山中先生から安川が受け取ると三脚を立てカメラをセットする。そしてみんなが並び安川がピント調節をする。
「並びどうする?」
「副部長真ん中で座って俺ら立っとこうや。」
「そうしようか。三上、ここに座って。」
「ここね?分かった。」
「そこらへんの人もうちょっと真ん中によって…そこそこ、オッケー。撮るよ-。はい、チーズ。」
カシャッ
「オッケー、あともう2枚撮るよ-。」
「安川は入らんのん?」
「あ、そうや。ちょっとまって、タイマーにするけえ。…あれ?タイマー3秒にしかセットできんのんやけど。…まあいいや。」
「お前ここに座れよ。」
そう言って平沼は三上の隣を指さした。
「分かった。いくよ。」
その声と共に安川は走り三上の隣に滑り込むように座った。しかしシャッターの音が聞こえないのでカメラを確認すると、座る途中の状態で撮られていて歌舞伎の見得のような状態だった。
「何これ、歌舞伎のポーズやん。」
「だって間に合わんのんやもん。」
「じゃあ先生に頼んでくる。」
そう言って平沼は副顧問の武内先生に頼んだ。
「はい、撮るよ-。はい、チーズ。」
カシャッ
「撮るよー。」
3,2…と先生がカウントをする。しかし1で顔を顔からひょこっと覗かせた。それにみんなが笑った。
カシャッ
「はい、オッケーです。」
「「「ありがとうございます。」」」
「おー、いい写真やん。」
「お前、むっちゃ笑っとるやん。」
カメラが写している写真はみんなが笑っている写真だった。その後、午後にまた全員で試合をして片づけてバスに乗り帰った。学校の弓道場に帰ると全員で弓を持ち運んだ。しかし弓道部として持って行った2Lペットボトルに入ったお茶が3本残った。先生に全員で飲めと渡されたがそれを言われる前に帰っている人が多くいたので、最後は学校の弓道場で7人でお茶飲み大会が開かれた。
こうして2泊日3の合宿が終わった。
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