交通政策について考える。

第58回 テヘラン中央駅の高架化の必要性。

　今回はテヘラン中央駅の高架化の必要性について述べてゆきます。

　テヘラン中央駅の高架化が何故、必要なのか?

　以下の要因があります。

・テヘラン自体、鉄道輸送量が大きい事…。

・その利用者の多さから将来的には橋上通路が動きにくくなる事…、

・テヘラン地下鉄3(№۳)号線の乗り換えを容易にさせる…。

　事が挙げられます。

　テヘラン地下鉄はドイツのベルリン地下鉄より遥かに利用者が多い地下鉄です。

　テヘランが400万人以上の利用者を誇っているのに対し、ベルリンは約350万人なのでテヘラン地下鉄の乗り換えと移動効率の向上は必須です。

　なので、テヘラン地下鉄と鉄道の乗り換えが向上されればイランの低廉な運賃も相まって利用者を増加させる事が可能になると言えます。

　因みに東京、モスクワ、北京、NY、パリ、上海、香港、ソウルなどは利用者が1000万人以上おり、大阪やサンクトペテルブルクは800万人以上いるのでテヘラン地下鉄の利用者を勘案すると大阪やサンクトペテルブルクレベルの投資が必要だと思います。

　なのでテヘラン中央駅は高架化さえ、階段を何回か降りたら地下鉄に利用できる体制が何よりも大事になります。

　これが何よりも必要なのかというとイランでは鉄道輸送量が全体的に増加しており、テヘラン市内の地下鉄の建設ラッシュが多く存在しているからです。

　つまり、この状態のままで行くとテヘラン中央駅は乗り場の通路が狭くなってしまい鉄道利用者を落としかねない状況が続きます。

　なので、テヘラン中央駅は高架化し、ホームは2階、改札は1階、地下鉄は地下1階～3階辺りまであるのが理想になる。

　つまり、テヘラン地下鉄とテヘラン中央駅との連絡を向上させ、それで乗り換えが容易になる事で、テヘラン中央駅～テヘラン地下鉄3号線が便利になる事でメフラバード空港の4号線、エマーム・ホメイニー空港の1・8号線、テヘラン中央駅の3号線と使い分けが可能になり、移動が便利になるでしょう。

　そうなれば低廉な運賃も相まって、テヘラン地下鉄は非常に利便性の良い鉄道として世界から慕われると思います。

　そして、それが世界中からイラン、特にテヘランの魅力が全面的に出されると思います。

　又、テヘラン中央駅の高架化と同時にテヘラン中央環状線を設けてみてはどうだろうか?

　言い換えれば大阪環状線やモスクワ中央環状線のテヘラン版みたいなものでテヘラン地下鉄が運営する事で、テヘラン市内の移動を楽にする環状線の事です。

　これらの建設の為、テヘラン地下鉄には、テヘラン中央環状線用のホームを島式2面4線別に確保する事でモスクワ中央環状線みたいな構造になり、テヘラン地下鉄の混雑緩和に直結できるといえるでしょう。

　つまり、テヘラン地下鉄と同じ運賃で勝つ、低廉な均一運賃を提供させる事でモーダルシフトは成功すると思います。

　貨物線の流用は流石に無理ですが、テヘラン地下鉄の道路を上手く鉄道と併用する事でそれが可能になると思います。

　故に、地下鉄とテヘラン中央環状線を考慮しながらテヘラン中央駅を高架化するとテヘランの発展に繋がるのです。