第55回 ロンドンの鉄道の問題点。
今回はロンドン地下鉄を始めとした街の問題点を含めながら鉄道のモーダルシフトに失敗した理由について述べてゆきます。
ロンドンの地下鉄はご存知の通り、世界一高い運賃が適用されており、特に郊外区間が非常に割高な傾向があります。
しかもゾーン制の影響で郊外運賃が非常に高額な運賃が適用されており、利用しにくい状況が多発しております。
何故、ロンドン地下鉄の高さが様々な弊害を生まれるのか考えてみる事にしましょう。
ロンドン地下鉄は世界で最も古い地下鉄です。
ロンドン地下鉄を英語で書くと、
寧ろ、サブウェイやメトロに比べると非常に解りやすく読みやすい英語表記だと思います。
日本でも地下鉄の英語表記は英国英語の方式にした方が良いと思いますので、sub-wayをtubeに変える事は非常に有意義といえるでしょう。
正直、英国英語の方がアメリカ英語より分かりやすいし、読みやすいと思うので英語勉強するならそちらの方が良いからです。
そして、何よりも江戸幕府は英米型政治の始まりで、英語教育も徳川幕府が最初に行ったとされている事からやはり、家康は現代で言うアメポチといわれるのは当然だと思います。
話をロンドンに戻します。
ロンドン地下鉄の割高な運賃が以下の弊害を起こしています。
1.長距離自転車通勤を助長させ、自転車事故や交通渋滞を生み出している。
2.ロードプライシングの影響で車の維持費も高く、鉄道も高いので庶民の足は自転車に限られる事…。
3.鉄道の時間を意識するあまり自転車の交通マナーが非常に悪い事…。
…などの要因が挙げられます。
ロンドン地下鉄の高さを反面教師にする事が真の
単に自転車を増やすだけなら
故に、この3点を中心に説明してゆきます。
ロンドン地下鉄は基本的に運賃が高く、ゾーン制で1~9まで採用されています。
この鉄道運賃が非常に高く、オイスターカード使用でも6.9ポンド(ピーク時。1ポンド=150円に換算し、約1050円)、現金なら8.4ポンド(約1260円)と非常に高額な運賃が適用されており、オフピーク時のオイスターカードなら割安してくれるものの、基本的にラッシュ時は非常に高額な運賃がとられている事は間違いないので、これが自転車通勤を助長しているといっても良い。
なので、ラッシュ時に非常に高額な運賃を徴収される事は、長距離自転車通勤を助長し、信号無視する自転車が大幅に増えます。
なので、こういった自転車を厳しく取り締まるより、現金でのロンドン地下鉄の運賃値下げを優先し、通勤時間帯を下げ、日中や土休日には多少の割増の方がモーダルシフト面で効果が出るので、それを施行する必要があります。
つまり、通勤時間帯での高額な運賃が長距離自転車通勤を助長し、マナーの悪い自転車を生み出します。
それを防ぐには通勤時間帯の鉄道運賃、特に通勤定期券の値下げをした方が望ましいです。
そして、値下げされた通勤定期券で3か月なら、6か月、9か月と進めながら割引料金を増やす方が大事だと言えます。
12か月は長すぎなので転勤族には向いていません。
寧ろ、通学定期券、特に大学生や専門学生なら12か月でも良いと言えます。
当然、大学生の通学定期を大幅に安くする事も交通政策として有用なやり方だと言えます。
そうする事で、大学生や専門学生の定期が安くなる事で交通費削減に繋がると言えます。
これは同様に1日乗車券でも小児(小学生以下)、学生(中学生~専門学生/大学生)、一般と区分けする事で非常に効果が現れます。
次にロードプライシングも良くない政策で、高額な鉄道運賃が原因で長距離自転車通勤を助長しています。
都市部の場合は自動車より寧ろ自転車の通行規制をする方が非常に効果的だと言えるので自動車より自転車の通行規制を進めながら公共交通機関の値下げをする事で自転車問題を解決できると言えます。
なので、ロードプライシングを施行するなら、自転車の通行規制と公共交通機関の運賃値下げを優先が必要です。
それが出来ないなら施行しない方が良いです。
先に公共交通機関の敷居を下げる方が優先的です。
最後に長距離自転車通勤の弊害として、鉄道との競争を意識するあまり、自転車が地下鉄との時間を過剰に意識し、これが信号無視やタクシー・歩行者を無視して通行する方向を助長しています。
なので、鉄道運賃の値下げだけでなく編成や輸送力の増強、編成の統一化などして安定的な運行をさせた方が良いです。
この様にロンドン地下鉄は高額な地下鉄運賃が様々な問題点を引き起こしていますが、これは他の都市でも出来る事だと思います。
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