第44回 並行在来線の第三セクターにはJRとの共通運賃を適用せよ。

 今回は新幹線と並行している在来線について説明します。

 新幹線と並行している在来線は様々な面で弊害を起こしています。

 長野県の田中康夫たなか やすお知事がしなの鉄道問題を言及したのはご存知の通りですが、初乗り加算とJR時代より割高な運賃を適用されているのが何よりも問題になりがちだと思います。

 故に、並行している在来線は基本的に共通運賃を適用した上で本州は本州3社の幹線運賃、三島会社は三島会社の幹線運賃を適用させる事で利便性が向上できると思います。

 何故なら、並行在来線の値上げやローカル線問題などが起き始めると廃線問題も出てくる危険性が十分にあるからです。

 しなの鉄道の場合、長野駅~篠ノ井駅がJRが運営している為、こことしなの鉄道が別運賃になる事で様々な弊害が起きてしまうことが分かります。

 無論、JRでは運行が厳しいのは分かるのでJRが運営しろとは言わないが、並行在来線の第三セクター鉄道は基本的に共通運賃適用が筋だと思います。

 何故なら、共通運賃を適用する事でJR時代と変わらない、運賃で移動できるほか、運賃を高く取らずに済むことが主な理由として挙げられるからです。


 無論、愛知環状鉄道、伊勢鉄道などの赤字路線から転換した第三セクター鉄道は経営が宜しくなければ別運賃、良ければ安全面からJR統合するのが筋なのはここを第三セクター鉄道にする事で運賃の高さによる弊害だけでなく、運行面での支障をきたす為です。

 なので、赤字から転換した黒字第三セクター鉄道の愛知環状鉄道、智頭急行ちずきゅうこう、伊勢鉄道などは安全面の関係も考えるとJR統合が筋だと言えますが、並行在来線から第三セクター鉄道に移行した場合は、共通運賃を適用する事で本数確保や地域の利便性向上に繋がると言えるからです。

 なので、第三セクター鉄道・地方私鉄の場合、以下のようにすると効果あると言えます。


・JRに統合した方が良い路線。

 1.愛知環状鉄道

 2.伊勢鉄道

 3.養老鉄道

 4.智頭急行

 5.ほくほく線

 6.りんかい線


 この6つはJRに統合する事で安全面や運行面で向上できると言えます。

 又、運賃も安くなる他、JRと思います。


・JRと共通運賃を適用した方が良い路線。

 1.道南いさりび鉄道

 2.青い森鉄道

 3.IGR岩手銀河鉄道

 4.しなの鉄道

 5.えちごトキめき鉄道

 6.あいの風とやま鉄道

 7.IRいしかわ鉄道

 8.肥薩おれんじ鉄道

 9.甘木鉄道

 10.松浦鉄道

 11.伊豆急行

 12.鹿島臨海鉄道

 13.伊豆箱根鉄道駿豆線

 14.上田交通別所線(しなの鉄道と共通。)

 15.富士急行


 等が上げられます。

 つまり、JRとの直通運転が少なく、利用者が多い鉄道に共通運賃が必要となります。

 又、伊豆急行みたいに第三セクター鉄道でなくてもJRと共通運賃を適用する事で、ローカル線対策になります。

 又、しなの鉄道と接続している上田交通もJRとの共通運賃を適用する事で利用者を増やす事が出来るでしょう。


・私鉄・公営の共通運賃を適用した方が良い路線。

 1.わたらせ渓谷鉄道・野岩やがん鉄道・会津鉄道(東武鉄道)

 2.いすみ鉄道(小湊こみなと鉄道)

 3.横浜高速鉄道(東急電鉄)

 4.箱根登山鉄道・江ノ島電鉄・湘南モノレール(小田急電鉄)

 5.東葉高速鉄道/埼玉高速鉄道(東京メトロ)

 6.多摩都市モノレール(京王電鉄)

 7.天竜浜名湖鉄道(遠州鉄道)

 8.名古屋鉄道・豊橋鉄道・あおなみ線・リニモ(名古屋市営地下鉄)

 9.福武ふくたけ鉄道(えちぜん鉄道)

 10.信楽高原しがらきこうげん鉄道(近江鉄道)

 11.叡山えいざん電鉄・京福電気鉄道・京都市営地下鉄(京阪電気鉄道)

 12.能勢のせ電鉄・阪神電気鉄道・神戸高速鉄道・山陽電気鉄道・神戸電鉄・北大阪急行電鉄・大阪モノレール(阪急電鉄)

 13.三岐さんぎ鉄道・四日市あすなろう鉄道・伊賀鉄道(近畿日本鉄道)

 14.水間鉄道・泉北高速鉄道(南海電気鉄道)

 15.北神急行電鉄(神戸市営地下鉄)

 16.熊本電鉄(熊本市交通局)

 17.北総鉄道・新京成電鉄・芝山鉄道(京成電鉄)


 これらで重要なのは極力ブロックやグループ会社、直通先での共通運賃を適用する事で高額な初乗り加算を減らせる意義が大きいからです。

 無論、高い場合は加算運賃適用する事で運賃の高さ問題については概ね解決できると思います。

 ただし、JRや競合私鉄とは別運賃体制は構築する必要があるでしょう。

 それまで共通運賃を適用すると時間だけの勝負になり、私鉄の廃線問題に繋がりかねないからです。


 なので、共通運賃を適用する場所は適用し、統合する場所は統合する事で鉄道の構築が可能にと思います。

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