第34回 仙台駅一極集中による仙台の弊害。

今回からこれまでの公共交通機関への問題などを調べながらどうすれば改善できるのか地域ごとに取り上げたいと思います。


今回は仙台市です。

仙台市は東北最大の都市である一方、道路が貧弱な割に鉄道やバスが仙台駅一極集中的なやり方で休日を中心に渋滞が激しく、特に国道48号線の仙台宮城IC付近では動けなくなることもしばしあります。


又、交通マナーも極めて悪く、鉄道の利便性も非常に悪いのが特徴でバス事業や地下鉄事業には大規模な負債が多いとされます。。

どうすれば仙台市の交通マナーを改善できるのか考えてみましょう。


個人的に改善できるのは以下の通りです。


1.仙山線

国道48号線は仙台の大動脈になっている一方、この道路の貧弱さはすさまじいものです。

この道路が貧弱な事、仙山線が単線で速度が遅い事が何よりも問題です。

加えて、東北道からだと仙台宮城ICしか仙台駅に向かう手段がなく、48号と仙山線の貧弱さが交通渋滞を引き起こしています。

なので、最初に仙山線を愛子駅まで複線化させ、仙台駅から北仙台駅までは立体化させる。

そうする事で、愛子駅から仙台駅までの移動が楽になり、非常に移動しやすくなります。

又、愛子駅~仙台駅は高架化も検討するに値する他、山形駅~仙台空港を結ぶ列車も必要となるでしょう。


2.環状線を名古屋ガイドウェイバス方式で整備する。

仙台市の弊害の1つとして環状線が整備されておらず、徹底した仙台駅一極集中によって交通渋滞は仙台駅に向かう車・バスが多い事が上げられます。

なので、名古屋ガイドウェイバスみたいに専用軌道を装着したバスと専用道路を整備して、環状線で泉中央、多賀城、荒井、名取、八木山動物公園、愛子の順にバス専用環状道路を整備させ、需要に合わせてそこから降りる方式は必要になります。

需要に合わせてバスの方向を変えれば無理に仙台駅に集中する必要性はないでしょう。又、仙台は宮城交通と仙台市バスがあるのでそれらの車両に専用軌道を取り付ければ良いのでそれほどの利害が少ないと思います。

つまり、バス会社が少なければこの方式は容易に採用できる。


3.仙台駅発着のバスを愛子や泉中央駅など、最寄り駅までにして鉄道の利便性を向上する。

これは非常に重要な要素で仙台駅に向かうバスしかない事で地下鉄を利用せず、バスで仙台駅まで向かう事態が発生すると思います。

なので、仙台駅発着だったバスを一部、泉中央駅、長町駅、多賀城駅、愛子駅などに移行する事で鉄道利用を促進させ、様々な弊害がなる事でしょう。

又、仙台市はバスは宮交と市バス、鉄道はJR東と市営地下鉄、仙台空港鉄道のみなのでこれらの鉄道に距離制共通運賃を採用する事でバスの値下げと鉄道での初乗り河川を防ぐことが出来ると思います。

制度としては距離別でも構いません。

というのも中国の北京・上海は共通運賃を採用しつつも、距離別運賃で利用者を促進しているからです。


4.常磐自動車道などは4車線化の推進が必須。

当然、常磐自動車道等は4車線化が必須です。

暫定2車線のままでは速度の関係で遅くなりがちな状況になるので確実に4車線化が必要となります。

また、鳥の海PAは上下線分離して駐車場拡大や売店・コインシャワー施設などの拡大は必須となります。

又、仙台東部道路にも休憩所が1か所必要となります。

そうする事で、東北道と常磐道が分散され、渋滞緩和に繋がると言えます。

特に仙台東ICや仙台港ICで出入りできる構造が容易になれば宮城仙台ICに集中する必要性は薄れるでしょう。

又、石巻方面の高速道路は極力4車線は必須な他、国道48号線の山間部は信号を残しながら、ランドアバウト方式の採用や押しボタン式・感応式信号は極力点滅式に変えておくとよいでしょう。


仙台市は他にも問題がありますが、目に見えての問題はこれらだと思います。

後は、仙台駅の高架化など必要ですが、東北新幹線が在来線の下にある以上、厳しいかと思います。

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