交通政策について考える。

第18回 鉄道・バス乗り放題を充実させよう01。

　今回は脱自動車及び脱自転車を併せ持つ必要がある為、1日乗り放題乗車券について述べていきます。

　ご存知の通り、乗り放題乗車券は電車・バスの乗り降りを楽にする為の乗車券制度であり、観光や地下鉄で様々な場所を寄る為に作られた乗車券制度といえます。

　つまり、1日乗車券は様々な方式があり、それらを使いこなせればかなり楽なチケットといえそうです。

　では、1日乗車券を事業者別で見て見ましょう。

1．東京

　東京メトロ：600円

　都営地下鉄：700円

　都営+メトロ：900円

　JR23区内：750円。

　JR+都営+メトロ：1500円

　東急：400円

　京王：900円

2．横浜

　地下鉄のみ：740円

　地下鉄+バス：830円

　相鉄(鉄道)：620円

3．名古屋

　地下鉄・市バス(平日)：850円

　地下鉄・市バス(土休日)：600円

　名鉄(電車)：3100円

4．大阪

　地下鉄・バス(平日)：800円

　地下鉄・バス(土休日)：600円

　阪急阪神：1200円

　JR関西：3600円

　近鉄(土休日)：4100円

　京阪(電車・市営地下鉄三条駅～御陵駅)：1500円

　京阪(本線系統・叡山電鉄・市バス一部)：1900円

5．京都

　地下鉄のみ：600円

　市バスのみ：500円

　市バス・地下鉄(1日)：1200円

　市バス・地下鉄(2日)：2000円

6．神戸

　市営交通(軌道)：950円

　地下鉄のみ：820円

　市バス・地下鉄：1050円

7．福岡

　地下鉄のみ：620円

　地下鉄のみ(家族)：1000円

8．札幌

　地下鉄のみ(平日)：820円

　地下鉄のみ(土休日)：520円

　路面電車のみ：360円

9．四国

　琴電(鉄道)：1230円

　伊予鉄(路面1日)：500円

　伊予鉄(路面2日)：800円

　伊予鉄(バス・鉄道・路面電車全て1日)：1500円

　伊予鉄(バス・鉄道・路面電車全て2日)：2000円

　土佐電(路面)：500円

10.北陸・新潟

　えちごトキめき鉄道(土休日)：1000円

　富山地鉄(バス・路面)：620円

　富山地鉄(郊外電車・路面の夏)：2500円

　富山地鉄(郊外電車・路面の冬)：2000円

　あいの風(越中宮崎駅～石動駅)：1500円

　北陸鉄道(鉄道)：1000円

　北陸鉄道(バス)：500円

　北陸鉄道(土休日の石川線)：500円

　北陸鉄道(土休日の浅野川線)：400円

　えちぜん鉄道(一般)：1000円

　えちぜん鉄道(会員)：900円

　えちぜん鉄道(G会員)：800円

11.広島・岡山・島根

　広島電鉄(汽船・電車)：840円

　広島電鉄(電車・バス)：700円

　一畑電車(鉄道)：1500円

　岡山地区(JR西の岡山支社在来線、岡山電気鉄道、井原鉄道、山陽新幹線岡山～福山の自由席。)

12.仙台・福島

　仙台(地下鉄)：840円

　仙台(市内バス)：600円

　仙台(近郊バス)：920円

　福島交通(電車大人+子供1名ずつ)：800円。

13.甲信・静岡

　アルピコ交通(鉄道)：1000円

　静鉄(電車・バス)：1200円

　伊豆箱根鉄道(大雄山線地区の鉄道のみ)：540円

　伊豆箱根鉄道(駿豆線地区の鉄道のみ)：1020円

　遠鉄(電車及び天竜浜名湖鉄道の西鹿島から東西のいずれか)：1450円

　遠鉄：バス・鉄道1550円

　JR東海(名古屋地区土休日)：2570円

　JR東海(静岡地区土休日)：2670円

14.九州

　熊本市電(路面電車のみ)：500円

　熊本(JR以外の路面電車・バス区間①)：700円

　熊本(JR以外の路面電車・バス区間②)：900円

　熊本(JR以外の路面電車・バス区間③)：900円

　長崎市電(路面電車のみ)：500円

　鹿児島市電(路面電車・市バス)：600円

　ゆいレール(1日)：700円

　ゆいレール(2日)：1200円

　ざっくりこんな感じだが、基本的に関東や関西の鉄道より地方の鉄道の方が1日乗車券でお得さが鮮明に出ているのが分かる。

　最も、通勤利用者の考慮も必要なのであまり充実されても困るものだが、他にも様々な乗車券方式がある事を考えると1日乗車券を充実する上に販売数を絞った方が利益が出るし、便利になると思います。

　つまり、鉄道利用を増やし、自転車利用を減らすには鉄道1日乗車券を充実させる事と分かりやすい運賃体系にする必要があると思います。

　では次の回で諸外国の1日乗車券と比較してみようと思います。