第17回 自転車はモーダルシフトから除外せよ。
前回までの話を見ても自転車はどうあがいても公共交通機関から外れる上に、鉄道運賃の高さからか自転車に移行する人が増えている事について説明しました。
又、英国もドイツの自転車道を整備しているものの案の定、日本と同様、まともな整備をしているとは言い難く、英独は鉄道運賃の高さから自転車に移行している理由についても説明しました。
今回は、自転車がモーダルシフトから外した方が良い理由について説明します。
自転車は環境に良く、定期代を節約する上では確かに庶民の味方とは言えます。車よりは弱いですが、自動二輪車と若干弱い位置の立場になるのは間違いありません。
しかし、自転車シフトよって起こる公共交通機関離れは自動車よりも遥かに深刻なものになりなりそうです。
何故、自転車が自動車よりも公共交通機関を使わなくなる理由は日本の場合、鉄道利用者の多くは特に定期代で支えている影響が非常に大きく、定期によって支えられているのが現状となっているからです。
マイカーの場合、渋滞もあるので土休日を除き公共交通機関から離れる事はあまりありませんが、自転車は定期代を使わない為、公共交通機関利用者が自転車にこぞって移行する危険性を秘めているからです。
更に、自転車中心の街で活気ある町は殆どない事に特筆する必要があります。
ロンドンやベルリンの場合、緊縮財政で財政黒字や経済成長してきた経緯がある為、庶民の生活が苦しく、地下鉄やバスなどの公共交通機関の値上げで庶民の生活で苦しいと言われています。
他方、これらの都市はパリよりも公共交通機関の利用率が低く、鉄道負担が高い事から庶民は自転車で移動するしか手段がなくなります。
つまり、自転車は庶民の味方を装った庶民の敵だと言えます。
加えてロードバイクは自動車よりは維持費が多少安い程度で維持費そのものが高い事、マウンテンバイクも高い事を考えると庶民の移動にはシティサイクルか、クロスバイクしかなくなります。
なので自転車の場合、シティサイクルやクロスバイクを駅前に入れない規制をしながらも公共交通機関の税金の引き下げを含めた運賃値下げも考える必要があります。
それ故に、公共交通機関を利用しやすい環境を整えつつ、地下鉄・モノレール・新交通ではATO運転を推進、他方で編成の統一化を図り、遅延を防ぐやり方を推進する必要があると思います。
それで尚且つ、鉄道利用を向上させる為に自転車を規制しながら公共交通機関の利用を向上させることが真の意味でモーダルシフトといえます。
それ故に、鉄道やバスを基本としながらマイカーやシティサイクル・クロスバイクは都市部の規制を強化し、自転車を通行しない事で自動車が安心して運転できる環境をと問える事で自動車の交通マナー向上に繋げられると思います。
故に、放置自転車が多い地域は優先的に自転車規制を行い、利用者が少ない駅や高架駅では駐輪場をしっかりと整備していく。
そうする事で自転車版パークライドが可能になり、自転車が都市部への通行が抑制され、仕事車や歩行者が移動しやすくなる環境が整えられます。
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