第15回 自転車通行規制で違法駐輪も激減する。
自転車の課金制度など自転車の敷居を上げる事が公共交通機関利用に戻す最大の要因ですが、自転車課金制度で効果あるのは違法駐輪が激減する事です。
自転車課金制度を英訳すると、サイクルロードプライシング(Cycle Roadpricing)といわれており、いわゆる自動車課金制度(ロードプライシング)の自転車版になります。
この課金制度が必要なのはただ単に違法駐輪取り締まりするだけでは違法駐輪が削減できないからです。
違法駐輪を野放しにすると、歩道が違法駐輪によって占拠され、歩行者が車道を歩かざるを得ない状況を生み、結局は歩行者と自動車との接触事故の危険性が高い身体とされます。
なので、歩行者との接触事故や前回まで話したバスの定時性、歩行者が歩きやすい環境を整える為に自転車課金制度は必要になります。
そして、自動車課金制度の落とし穴として自動車のみに課金しても複数人に1台なら鉄道料金より安くなる事、自動車規制しても鉄道に流れず自転車利用を引き上げてしまうだけの愚策になるからです。
つまり、排ガス規制をしても自動車規制ならあまり効果が上げられず、3人以上乗車すれば寧ろ課金制度が水の泡となるのは当然と言えます。
そして、都市部の場合は自転車が多く違法駐輪の減らす事が何よりも福祉の充実に繋がる要因になると言えます。
つまり、違法駐輪を減らすには鉄道を高架化して高架下に駐輪場を多く用意する、道路を整備して歩道を歩きやすくする、歩車分離式で自動車と歩行者・自転車を分離させる。
これだけを行えば、自転車の安全性を向上できると思われがちだが、それでも違法駐輪がなくなるとは言えない。
何故なら、駐輪場が有料でも無料でも駐輪場を利用せず店の近くに違法駐輪する事態が後を絶たないからです。
中でもおばちゃんが運転する自転車にその傾向が一層強くなります。
何故なら、スーパーを寄る際に重い荷物を持つ事…、移動時間の短縮などが理由でスーパーの前で違法駐輪する事が多い身体と推測されます。
でも、それは歩行者と自動車の接触事故を増長している様に思えます。
故に都市部の場合、自動車より違法駐輪や安全性の問題から自転車課金制度を整えておく必要があると思います。
何故なら、ロンドンを例に挙げると路線バスと自転車の接触事故が多く見られ、原因もロンドンバスは定時性を厳守すれば市や国から報酬を貰える制度となっており、他方で自動車の規制や地下鉄運賃(特に郊外)の高さから自転車利用が増加し、中でも交差点付近で交通事故が後を絶たないそうです。
また、ランドアバウト型の交差点では信号機を無い為、いきなり横から突っ込んでくる自転車も多い為、自動車に衝突する事例や歩行者を撥ねる事故が後を絶たないからです。
ドイツも地下鉄が信用乗車方式の為、罰金リスクを避ける為、自転車にシフトし、公共交通機関を避ける利用者が多いですが、幸いドイツは日本や英国より道路事情は恵まれ、通行料金が安い為、一般道は走り難くても自転車に気を付ければ車の運転をした方が公共交通機関利用より安全なので事故は英国より遥かに少ないです。
なので、自転車通行課金制度は最終兵器と思いながら導入する必要があるでしょう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます