第14回 車種や運転免許の有無によって異なる自転車の信号無視…。

 前回は自転車規制の必要性について述べました。

 何故、自転車の規制がそこまで必要な理由は、自転車の危険なマナーの悪さにより、歩行者だけでなく自動車のドライバーにも悪影響を与えている事がより強くなってきているからです。

 つまり、自転車の規制や自転車自体の敷居をかなり上げなければ幾ら罰則が厳罰化しても自転車の交通マナーは改善されません。

 また、自転車は高齢者の足には不向きな乗り物でバスの定時性を崩壊させる乗り物だと述べましたが、まさに今の自転車なら公共交通機関の安全性そのものが破壊され、買い物難民が都市部まで波及する危険性の高い乗り物に変貌しました。

 つまり、自転車は公共交通機関と異なり、弱者の乗り物でない事を理解する必要があります。

 足が弱い人は自動車以上に自転車の運転は不向きです。

 故に、自転車の規制は必要ですが、車種や運転免許の有無でも自転車の交通マナーにかなり違いがみられるようです。


 というのも、運転免許を持っている人は持っていない人の自転車の運転に比べて信号を守り、駐輪場に停車する傾向がみられます。

 また、ロードバイク乗りは比較的マナーを守るのも運転免許の有無が1番大きいと思います。

 しかし、ロードバイク乗りでもクロスバイクやシティサイクル(ママチャリ)を運転すると信号無視が多発する傾向がみられます。

 最もこれらの要因は何も日本に限った事でなく欧州・オーストラリア、ニュージーランド・中国・アメリカでも起きており、特に英国やドイツなどの公共交通機関の運賃が高い国だとその傾向が一層強くなります。


 自転車の信号無視の多い理由としては…、


 1.鉄道やバスの運賃を節約する為に、それよりも早く行こうとする心理。


 2.運転免許を保有していないから最低限の交通知識すら知らない。


 3.クロスバイクやシティサイクルでは速度が出しにくく、自転車のブレーキの効きが良くない事。


 が上げられます。

 つまり、シティサイクルは坂道だとブレーキの効き具合が悪く、すぐに信号無視をしてしまう傾向があるのは速度が出しにくい為、早く行こうとする心理、そして坂道でのブレーキの効き具合が悪い為、信号で止まると転倒する恐れがある事が理由だとされる。

 故にシティサイクルは平たんな場所でしか走れず、このタイプの自転車乗りはロードバイクや自動車は維持費が高く、鉄道の定期代も払いたくない為、必然的にシティサイクルしか移動手段を持たなくなると言えます。

 また、シティサイクル乗りは免許を持たずに運転するので最低限の交通マナーすら守らない人も多い為、警察に捕まっても言い訳する人も多く見られるのです。

 故に、対策としては公共交通機関を正規での運賃値下げや自転車の課金制度が必要になります。

 ロードバイクは無料タダで通行してもシティサイクルやクロスバイクを対象とした高額な自転車課金制度サイクルロードプライシングで都市部の通行を規制する事で、公共交通機関利用に戻る可能性が大いに上げると言えます。

 自転車、特にシティサイクルの敷居を上げる事が、交通マナーの改善にも繋がる最良の手段と言えそうです。。

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