第11回 使われない特急列車は廃車せず、極力ローカル線に回すべし・・。

 今回は、特急列車の車両について述べていきます。

 ローカル線問題は日本に限らず、欧州でも起きている深刻な問題です。

 問題としては大体、以下の通りとなります。


 1.人口減少や不法難民増加に伴う利用者減少。

 2.LCCや高速バス、自転車等の普及に伴う鉄道離れ…。

 3.ローカル線のロングシート化によってプライベート空間が失われ、自動車利用に転換…。

 4.ローカル線に新造車両を回せない財政…。


 この4点が非常に大きいとされます。

 特に自動車のみならず、高速バスはプライベートな空間が確保されている事が非常に大きいと考えると、鉄道離れの最大の要因には行き過ぎたロングシート化が原因とされます。

 また、ベルリン地下鉄みたいに社内検札制度は検札詐欺きっぷさぎを横行する危険性からリスクを避ける為に公共交通機関離れを起こして大赤字を生んでしまいます(事実、ベルリン地下鉄は東京や大阪よりもやや割高な運賃が適用され、冤罪罰金えんざいばっきんや検札詐欺が原因で余計に高く見られてしまう。)。

 ですので自由席特急は特急券と車内検札、車内サービスを廃止して、代わりに指定席特急のみに特急券(車内サービスも受けられる。)を適用する事で利用者を増やす最善の策についても述べました。

 そして利用者減少が止まらないローカル線では特急車両を出来るだけ普通列車に充てた方が得策となるのは、移動手段の利便性向上と鉄道利用者を増やす最善の策になるからです。


 何故なら、ローカル線の多くは為、をする必要がないからです。

 事実、北陸本線でさえも駅間距離は平均3km以上の距離があり、小田急小田原線でも相模大野以西では3km以上の駅間距離を持つ駅が多い為、そういう場所では高度な加減速が不要になります。

 また、1時間に2~3本程度なら速度さえあれば加減速を拘る必要がない為、特急車両を回す事でロングシートしかない車両に比べ、私的な空間が提供できるので利用者増加に繋がるのです。

 そして、ローカル線では特急車両を回す事によって古い普通車の置き換えが進むので結果的に利便性と向上するので鉄道利用に回帰する客が増えていくのです。

 但し、朝夕ラッシュ時は混雑が酷くなる傾向があるので日中・土休日のみの使用sるか、全席指定席特急のライナー運用にする事で着席サービスが向上し、結果的に朝ラッシュの通勤環境も変える事が出来ます。

 勿論、ライナーは座席指定券のみで乗車できる方が得策です。


 なので、20~30年度程度の特急車両は逆に廃車せず、古い普通列車車両を置き換える事で乗客は次第に鉄道利用に回帰していきます。

 特に特急車両に置き換えで効果あるのは気動車で、電車と異なり2両で済む特性と、エンジンで動かす特性から柔軟な運用が可能になると言えます。

 故に、特に比較的新しい気動車特急は廃車せず、寧ろそれをローカル線転用する事で、鉄道の旅客環境の向上や移動を楽に出来ると思います。

 又、第三セクター鉄道のレールバスの置き換え問題にもこういった気動車特急を譲渡する事で置き換えも進行するので中小私鉄・第三セクター鉄道の経営にも、利用者回帰にも助かる便利な車両といえるのです。

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