第05回 鉄道高架化の必要性01。
今回は鉄道の連続立体交差化について説明していきます。
何故、この説明が交通政策について重要なのかというと高架工事を無駄遣いといいながら橋上駅舎にすれば福祉に回せるとドアホ思考がインターネット及び、日本や欧米等の西側メディアに蔓延しているからです。
その割に橋上駅舎や地下化には無関心な彼らですが、どうしてそこまでして連続立体交差に反対するのかわかりません。
では、高架化工事とそれと同じ規模でやった場合の橋上駅舎が工事だとどちらが掛かるのか?その検証などを含めて話を進めていきましょう。
筆者が高架工事を進める事が必然な理由は以下の通りです。
1.鉄道の大規模な設備改良。
2.高架したから駐輪場設立により、無駄な駐輪場の建設をさせない。
3.違法駐輪削減
4.橋上駅舎や地下駅舎に比べて電気代を抑えられる。
5.街の一体化による歩行者に歩きやすい街。
以上の5点があげられます。
反対派は、日照権以外の問題ではミスリードが非常に大きいのは高架化によって得られるものが、橋上駅舎や地下化では得られない事例がありながらそれについて無視されているのです。
それでは、これらの5点を説明しながら橋上駅舎や地下駅化の方が無駄な公共事業である事への指摘もしていきます。
まず、鉄道の大規模な設備改良が可能になるのは橋上駅舎では不可能な行為です。
何故なら、鉄道の大規模な設備改良が出来るのは基本的に地下化か高架化のみ可能になれる事業だからです。
とりわけ、JRの駅にありがちな鉄道の貨物待避線(旅客扱いしない待避線)は非常に無駄な待避線になるのは旅客輸送を全く考慮に入れていないからです。
また、快速通過線に転用するにも使えるものでなく、寧ろそれが原因で快速の増発の阻害要因にもなります。
例としてはJRなら橋本駅、久喜駅、新秋津駅、新座駅、私鉄なら東武春日部駅がこの例にあたり、これらの待避線が旅客扱いしていない事が急行や快速への待避出来ず、朝ラッシュ時には柔軟な運行ができなくない要因だからです。
加えてまともに入線する列車も殆どないのでこの様な貨物待避線は高架化や地下化の際には待避可能な構造にした方が得策といえます。
次に2面3線の駅を2面4線に変えられる点や分岐駅での遅延防止にも高架や地下化は大いに貢献できます。
これは京急蒲田駅、名鉄知立駅や太田川駅、西武石神井公園駅、JR南武線の稲城長沼駅、阪急淡路駅、近鉄布施駅が好例となります。
京王調布駅も地下化により運行の柔軟性の向上や連絡設備の工場は確かにできたのですが、駐輪場問題などで解決していないのでここでは省きます。
例えば、JR南武線の稲城長沼駅の地上駅時代は2面3線の変則的な駅でした。
その上、登戸駅~立川駅で待避できるのは当駅のみで快速運行するにはここを2面4線化しなければ運行導入が不可能でした。
しかし、2面4線になった現在、快速は増発され、高架化により速度の向上した事で運行障害も減少しました。
つまり、島式2面4線且つ待避可能な配線にする事で日中は平日、土休日問わず1時間3本の快速を導入する事も可能になり、更に武蔵小杉駅の乗り換えで品川駅にも早く出られる事で利用者が増加するようになりました。
つまり、稲城長沼駅の高架化と島式2面4線化で朝ラッシュ以外は快速が運行できる体制が整った事になります。
同様に、西武石神井公園駅も地上駅時代は複線区間の2面3線の駅でしたが、高架によって池袋方面は当駅~練馬駅まで高架複々線になり、朝ラッシュの速度向上や練馬高野台止まりを石神井公園止まり、及び余剰だった保谷止まりの一部を石神井公園止まりに短縮する事(大泉学園駅~保谷駅と大泉学園駅の池袋方面に1か所、踏切あります。)で遅延防止や定時制確保が可能になる等、凄く大きな利点を得る事が出来ます。
これらの事例を考慮すると橋上駅舎はでは極めて難しくやりにくい工事になる事から高架の方が全体的に費用が抑えられ、設備強化も可能になります。
ここまでなら高架と地下では同じだと思う意見もありますが、駐輪場建設費の事を考えると高架化の方が圧倒的に安上がりとなります。
上記の西武石神井公園駅やJR稲城長沼駅では高架化になった後、高架下に駐輪場が建設され、違法駐輪が激減しました。
高架により、雨でも安心して駐輪場に自転車が止められる安心感も増加した要因だと言えます。
同様にJR浦和駅でも高架により駐輪場増加で違法駐輪が減少しました。
一方、地下化した調布駅では新たな駐輪場問題で訴訟する展開となり、違法駐輪が相変わらず残っています。
雨の事例も考えると高架駅の方が駐輪場建設費が安くなるのは明白となり、それが歩行者によって歩くやすい町を構成する事になりゆくゆくは、公共の利益になりえるのです。
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