第307話 伝説、怪奇な話しは夢物語ではなく、現実にあったのだ!(11)

 だから僕は、本当に先へと進めないと、いうか? 本当にあった我が家の財宝! お宝! それも? 一時期テレビの特番を賑わいさせていたいわくつきのお宝、財宝。大判、小判、銅貨と、埋蔵金レベルで、この部屋。我が家のお妃さまの散らかったクローゼット部屋から見つかったのだから。


 皆で、『バンザイ!』、『バンザイ!』、『バンザイ!』、三唱と。

『やったぁっ! やったぁあああっ!』と、歓喜の声を大にして家族。一族皆で歓喜、喜びあいたいのに、全くそれができない。実行できないのだと、言うところをみれば?



 この財宝もやはりいわくつきの、お宝、埋蔵金なのかも知れないね?



 だって、この財宝にはもれなく。妖怪人魚姫がついてくる。それも? 僕のシルフィーヌと亜紀ちゃんを凝視すればわかるとおりだ。家の人魚姫は大変に気が荒いし。バンパイヤ、吸血鬼みたいなところがあるから。事ある毎に、僕の喉元噛み千切り。生血をチュ、チュ、ペロ、ペロと、吸い舐めるのだ。妖にして艶やかにね、だけでないか?


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