第305話 伝説、怪奇な話しは夢物語ではなく、現実にあったのだ!(9)

 僕自身も他人のことは言える。嘲笑える。身分、身の上、立場ではないよね。と、思うと、本当に情けない男だね。僕は……。


 亜紀ちゃんとシルフィーヌ、そして、新たな僕の人魚姫ラフィーネさんと、妾? 側室? 妻なのか? 僕自身もよくわからない存在の蛇女のキヨミさんと。後は……。


 我が家、ダィンドー家の秘密……。日本へと通じる扉と通路の存在を知った。


 だから向こう側、日本の問屋、仲買、小売り販売会社。株式会社大島(だいどう)の仕事……。向こうの正社員のおじさん達も喜ぶからと、仕事を手伝わす。入社させることになった玉さんと花さんも含めて、完全にハーレム仕様の貴族の旦那さま化した僕だけれど。やっぱり、僕の最初の妻、幼い頃から寄り添い尽くしてくれた。先程から些細なことでも嫉妬心に狂う亜紀ちゃんに対して優しく接し、スキンシップをしてあげないといけないと思うから。


 僕は亜紀ちゃんに恐れ慄く行為をやめて、自身の顔を上げる。あげると。そのまま、可愛くて柔らかい亜紀ちゃんの唇……。


 そう、僕が幼少期から味わい堪能し。慣れ親しんだ僕の物。亜紀ちゃんの唇へと僕の唇を重ね。濃厚な接吻を「うぐっ、うご、うご、うぐっ、はぁ~。はぁ~」と、おこなったのだ。


 この場! 皆がいる! 見ている! 注目している最中だろうが、お構いなしに、濃厚な接吻、キスをおこない。堪能をしたのだ。




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