第304話 伝説、怪奇な話しは夢物語ではなく、現実にあったのだ!(8)
そう如何にも僕が、シルフィーヌへと告げ口、嘆願をしたから。こうなったのだと言わんばかりな様子で睨んでくるのだ。
僕の大事な人魚姫の一人である亜紀ちゃんはね、キヨミさんの御先祖さまであらせられる【清姫さま】の如く振る舞い。嫉妬心に狂った女性のように、恐ろしい形相で睨みつけてくるのだよと、僕が説明をしたところで。僕の背にさり気なく甘えてくる蛇女の妖怪の、一種族の女性……。髪を結い。着物、和服を着れば大変に似合いそうな、黒髪を持つ女性、キヨミさんなのだが。今僕が亜紀ちゃんのことで、名前を出した妖魔、物の怪の女性。安珍への嫉妬に狂い蛇女となった女性、清姫さんが、キヨミさんの御先祖さまらしいのだが。
安珍は何故、清姫さまのことをいいように利用。己の性を成就するためだけに騙して捨てたのだろうか?
ああ、勿体無い。勿体無いと、僕が心底思うぐらい美人、綺麗な女性(ひと)だよ。キヨミさんはねと、説明をしたところで、僕自身も安珍(ひと)のことを言える身分、身の上ではないか?
実際、幼少の頃から、妻の如く振る舞いで、僕を癒し、尽くしてくれてきた亜紀ちゃんを利用だけして捨てようとした感じになった訳だから。
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