第298話 伝説、怪奇な話しは夢物語ではなく、現実にあったのだ!(2)
「そんなに凄い物なのかニャン? 殿さまニャン? ……玉はどちらかと言えば、亜紀さまが着ている。着衣をしている変わった服の方が余程高価に見える。ニヤン……」
「ああ、玉の、玉の言う通りで御座います。旦那様……。亜紀様が着ている。着衣をしている御召し物。衣服は。本当に身軽そうで、素敵ですね……。さり気なく。いいなぁ~。いいなぁ~。格好良いからいいですね~。旦那様~」
「あっ! キヨミさんが今、さり気なく旦那さまに……。亜紀さまが着衣をしている素敵な衣服が欲しい。欲しいと催促をしましたよ。旦那さま……」
「えっ? そうなの? キヨミさん? 亜紀ちゃんが着ているパンツスーツが欲しいの? キヨミさんは?」と、言った感じで僕は、メイド長兼近衛隊の副隊長らしい。蛇女の一族らしいキヨミさんへと問いかけてみたのだ。
大判、小判、銅貨を『ザックザク』する行為をやめて、僕の後ろでさり気なく、先程からラフィーネさんと二人で『ひっきもっちき』としながら。僕の身体に甘えるように触れてくるキヨミさんへと、後ろを振り返りながら問いかけてみたのだ。
「えっ? 私(わたくし)ですか、旦那様?」と。
キョミさんは、少々驚いた顔で尋ねてきたから。
「うん」と、頷きながら僕は言葉を返したのだ。
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