第288話 もう一人の人魚姫……(25)

 私のすぐ側にいる玉と花って……。花の奴は二人の会話を興味津々に聞いているのかは、伺わしいから。彼女の場合は、無言、沈黙をしていれば、本当に沈黙をしている可能性があるから。そのまま放置でいきますね。と、いう事で、私と玉も興味津々に話しを聞いていると。


「そうですよ。キヨミ……。当たり前ではありませんか」と。


 私の妹であるシルフィーヌは、ごく当たり前事、台詞しか漏らさないので。


「なぁ~んだぁ、ニャン。大した話じゃなかったニヤン。姫さまとキヨミの話しは……」と。


 玉の奴は大変に残念。期待外れだったとでも言いたい様子と素振りで呟き始めると。今度は私の主さまと亜紀さんと言う名の女性もまた口論、言い争いを始めだすのだ。


「新太さん。どう言う。どう言う事なの? また妻が、妃が、増えたって、一体どう言うことなの?」と。


 亜紀さんが不満を申せば。




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