第281話 もう一人の人魚姫……(18)
「いや、しおらしくも何も、世間体と、言うか、未だ陽も高いし。シルフィーヌ以外にも女性達が沢山いるのだからやめてよ。お願い。お願いだ。シルフィーヌ……。でないと? 僕の横にいる亜紀ちゃんが。亜紀ちゃんが……」と言った。告げた所で。何故かしら、姫様の旦那様の言葉、台詞が止まりました。
だからこの場にいる者達、私や姫様、キヨミに玉、花と。皆が周りの者達を見渡しながら、自分の首を傾げ始める。余りにも急な出来事だから。
まあ、そんな理由もあり。家の姫様は、自身の主、夫の事が気になるのか、自身の口を開いて。
「亜紀がどうかしたのですか? あなた?」と。
御方さまへと問いかけると同時に。
「痛い! 痛いよ! 亜紀ちゃん! 頼むからぁあああっ! ぼ、僕の首! 喉元を噛まないでよ。亜紀ちゃん。お願いだからぁあああっ!」と絶叫。
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