第269話 もう一人の人魚姫……(6)

 でも花の奴は、全く動じないというか? この娘(こ)は、いつもこのように無感情、眠たそうな顔を、様子をしている。しているから。彼女が不満、不快、怒りと、花自身が今、現時点で、どんなな精神状態なのかは、いつも分り難い。理解がし難い私なのですがと思っていると。


「ラフィーネさま?」と、花が無感情で問いかけてきたので。


「どうしたのですか、花? 姫様が見つかりましたか?」と、尋ねると。


「ラフィーネさま~。花は~。減給も何も~。もう既にダインドー伯爵家から。給金の方を長らくもらっていない。いただいていない状態。状態ですから~。今さら花の給金をさげる。減給をすると、ラフィーネさまが申されても~。花は全くもってピ~ンとこない。きませんよ~。ラフィーネさま~」と。


 花の奴はいつもの無感情な顔をしながら。このダインドー伯爵家の親族、一族の中でも重要な位置、ポジション、近衛隊の隊長であり。この場にいる物達の直属の上司である私に対して、一丁前に屁理屈、不満、口答えをしてきた。




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