第268話 もう一人の人魚姫……(5)
と、いうことで、私自身もおチャラける行為をやめて話しを元に戻しますが。
私の部下の三人……。
近衛隊の副長であり。城内警備、メイド長であるキヨミを筆頭に、玉と花とが給金未払いのお金を調達する為に、悪しき者達……。
そう、人買い。奴隷商人達とグル、共謀をして、家の姫様を束縛して、城外へと強引に連れ出したのかも知れません! 知れませんね……と、いうことはないか。ないですね。「アッ、ハハハ~」と、私が己の頭をかきながら笑っていると。
「ラフィーネさま~。一体~。一体、何が可笑しい~。そんなにも可笑しいのですか~?」と。今話し。話題に出た花が、一人で笑う私に『どうしたのか?』、『何事なのか?』と、問い尋ねてきたから。
「何でもありません。何でもありませんよ。花~」と、言葉を返して。
「ひ、姫様は見つかり。見つかりましたか? 花?」と、尋ねてみたのだ。
「……ん? 未だ~。姫さまは~。見つかりません~。見つかりませんよ~。ラフィーネさま~」と、花の奴は気だるげに、上司である私へと告げる。回答をしてきたので。
「花~。貴女は~。鼻が私達の中で一番利くのですから。早く姫様を探索、見つけなさい。今直ぐに……でないと? 花……。また減給処分にしますよ。いいですか~。花~」と、告げてやったのだ。
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