第260話 二人の人魚姫はお怒りのようです……(26)
シルフィーヌが僕にまた問いかけてきたので。
「う、うん」と、僕は俯きながら言葉を返したのだ。
そんな僕の様子を凝視しながらシルフィーヌはまた自身の口を開いて。夫である僕へと説明をしてくれたのだ。
今度はこんな感じでね。
「あの、あなた~? それと亜紀さんにしても。そうなのですが~。こちらの世界の我が一族は~。もうかなりの他種族~。人間の血が入って混ざり合って、人魚時代の面影ないと言うか? 妖力を全くと言って良い程感じなくなっているようですが~。基本一族の掟は、人魚の者は、人魚以外の他種族の異性とは結婚、婚姻、混ざり合うこともすべて禁止~。禁止事項なのですよ~。まあ、こちらの世界の者達は、もう既に掟の方を破っているようですが~」と。
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