第203話 人魚の姫さま、日本の近代魔法に驚愕? 歓喜? 感動?(10)
「えっ? い、いや、でも……」と。
我が家の主、御方さま。新太はこの通りだ。不満を漏らし、嘆く、妻の私(わたくし)に対して気のない様子、返事と、いうよりも? 動揺、困惑、赤面、慌てふためきながら。
「そ、そんなこと、と言うか? 姫さま? そんなこと、行為をすれば。僕の良心、男の性と言う奴がもたない。もたないから無理。無理だよ。姫さま……」と。
新太は私(わたくし)の夫、主、御方様なのに、こんな言葉と動揺をした様子。己の両手、掌を広げ、私(わたくし)へと向けながら『無理だ! 無理、無理』と、ジェスチャーしながら告げてくる。
と、なれば?
何処の家庭……。
只今我が家は新婚ホヤホヤの最中、先程も私(わたくし)が申し説明をした通りで。他界をしている新太を起こし、蘇生するのに、私(わたくし)自身の生血、乙女の涙を使用しましたから。新太に私(わたくし)が責任をとれ、嫁にしろと告げた通りです。
だから妻である私(わたくし)に新太が欲情して、男の性を解消、子孫繁栄をする事に関して。妻である私(わたくし)は別に不満もない。
それをしたからと言って憤怒、怒号を吐く、放つ訳でもない。
新太の妻として当たり前のこと行為をした。及んだ訳だから。
でも? 妻である私(わたくし)に対して、新太、夫が欲情しなかった。何もできなかった。しなかった。と、いうことの方が問題。問題がある。
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