第7話  僕の父が入院をした。(1)

「どうだった?」


「ん? 何が?」


「いや? 何がって? 新太。お前? 儂の病状だよ……。儂自身が、先程胃が痛くて倒れて、起き上がる事もままならない程、痛みが胃に走っていたのだから。儂の病は酷いのだろう?」


 総合病院の緊急治療室から普通の部屋。入院用の病棟がある棟の一般の部屋へと看護師さんに、「大島(だいとう)さんいきましょうね」と、声をかけられ──。僕と、移動用のベッド。四本足に車輪が付属した物に横たわった状態の父と三人で移動をした。そして時間(とき)が少し経てば──。自身の瞼を閉じ、入院用のベッドで上を向いて状態で横たわっていた我が家の父も、胃の痛みが。そう、痛み止めのお陰。功を奏したのだろうか? 閉じていた瞼を、自身が仰向けになり横たわっていた入院用のベッド上で開ける。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る