第96話 出会い(1)
ううう、い、痛い。痛い……と、いう感覚よりも? と、いうか? ない。ない……。ないのだよ。
それよりも僕は? 苦しい。苦しい……。苦しいよ。
特に、僕の喉元の方と、いうよりも? 自身の喉元が痛く! 苦しい! 苦しいのだ!
だから僕は、慌てふためきどころではない。咄嗟に、己の痛く、苦しい喉元へと両手を当て──。痛みが走る箇所へと、己の指先を当ててみた──。
するとそこには? 縄! ロープと呼ばれる物が、僕の喉元へと絡み──食い込んでいる状態だから、僕は痛くて仕方がないみたい、だけではなく。そのロープが自身の首元、喉仏の上から撒きついたように食い込んでいる、だけではない。
僕の体重、重量の重さが重力に引かれているようだから、更にロープが僕の首元へと食い込んで、痛み、苦しみを己へと増幅しているみたいなのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます