第95話 人魚の姫さま日本に! (8)
そう、私(わたくし)自身が勇気を振り絞り、扉を開け──この静寂した世界、空間へと冒険! 勇者(ひと)達! 探しの為に飛び込んだのですが。
只この静寂した空間にあるのは、と、いうか?
私(わたくし)自身が始めてマジマジ見て確認をした。この場にある変わった容姿の造りである建物と。己の目の前で、悲惨な様子で空中を漂う、屍だけだから。
「はぁ~」と、私(わたくし)自身が嘆息を漏らしながら思った。
そう、思ったところでね、私(わたくし)はふと思うのですが?
もしかして、私(わたくし)の面前で揺れる動き、漂う。この者は、もしかすると? 私(わたくし)の親戚、一族の者ではないのでしょうか? と。私(わたくし)自身はふと思い始めたのですよ。ではないですよね?
うわぁあああ~! 不味い~! 不味い~! 不味いです~と、私(わたくし)は自身の心の中で思う、だけではない!
「や、やばい。早く~。た、助けないと~。私(わたくし)の世界では、もう既に滅んだオスのマーメイドが死んで~。他界をしてしまう~。しまいますよ~。だから助けないと~」と。
私(わたくし)は声を大にして叫びながら。目の前で浮いている。
そう、宙ぶらりんでブラブラ浮く、悲惨な躯へと抱きつきました。
己の着衣している高価で煌びやかなドレスが、宙に浮く彼の嘔吐、血、下半身から漏れ流れている汚物で汚れることも気にもしないで、彼に抱きつき、躯をおろす作業を始めだす。一族の主である大変な私(わたくし)で御座いました。
◇◇◇◇◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます