第83話 着きました(2)

 でッ、更に? 二十代を過ぎ、二十代半ばになって久し振りに、この社を、懐中電灯を当て照らしながら。じっくりと眺め拝見をしてみても本当に何故? こんな場所にあるのか、大人になった僕自身も理解ができない。大変に不自然な場所にある建物だと思う。


 と、いうか?



 やはり、僕の家に代々伝わる昔話の伝説は本当のことなのかも知れないとも思う。


 だって? 僕がこうや城を眺めてみても、本当に何かを隠しているように、やはり見える。


 う~ん、それか?



 と、いうか。もしかして?



 家の御先祖は、近隣諸国へと勇んで赴き倭寇や、瀬戸内海で海賊行為や水軍も、毛利氏が台頭するまでは続けていたみたいだから。その頃に酷い事、残虐性のある事をした人達を供養、祭り。恐ろしき怨霊を鎮める為に、この社を建設したのかも知れないね。


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