第81話 伝説の勇者? 白馬の王子様?(3)
と、私(わたくし)自身も思えば? 先程私(わたくし)の脳裏に閃いた。一筋の光が差し込む光景と思いは。儚い夢、夢幻だったと言うことになります。
と、なれば?
私(わたくし)自身も肩を落として落胆。希望も薄れ。
そう、薄れてしまう。しまうのだ。
あああ~、やはり、ダメか……。私(わたくし)はこの呪い……。あの者達の邪な想いのはけ口。玩具として扱われ、尽くし、奉公しながら一生この古城で囲われて暮らすしかない。傀儡城主の伯爵令嬢として悲惨な生涯、余生を続けていくしかないようだ。
また、私(わたくし)自身が、そう思えば?
今迄の己の胸の高鳴り鼓動──。勇んだ気持ち、覇気の方も完全に萎れてなくなりましたよ。
というか?
もう、これからの私(わたくし)の人生は、「はぁ~」と溜息。気落ち、落胆を続けていくしかない。ないのだ!
ううう~。悔しい。悔しいよ~。
私(わたくし)の許に勇者~。王子様~。現れてよ。お願いだから~。
そして私(わたくし)を助けて~。お願い。お願いだから~。自由にして~。お願いよ~。私(わたくし)の王子様~。と。心の中で叫ぶと──。
また私(わたくし)は俯き、己の顔を両手で覆い。シクシクと泣くことしかできない。弱い姫になることしかできなかったのだ。
◇◇◇◇◇
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