第80話 伝説の勇者? 白馬の王子様?(2)

 と、いったところで。そういえば? なの、ですよ。私(わたくし)はね。だって~、私(わたくし)はあること? そう、我が家、我が一族の光明が差し込むことになるかも知れないことを、己の脳内で思い出す。


 と、言うか?



 思い出した!



 思い出すことに成功をした! と言う方が良いかも知れませんね?



 う~ん、実は我が家、 我が一族には、古の時代から素晴らしく勇んだ伝説がある。



 我が一族──。人魚、マーメイドの一族に災い不幸が起き当主──。


 それも?



【人魚姫】が当主であり。人魚姫が、対処ができなくなるような最悪の事態になれば、異国にいて暮らす、我が家の一族の者の中から勇んだ勇者! 王子様! が現れるといった。我が家に古から伝わる伝説があるのですよ。と、言うか? ある。あるのだが……。



 う~ん、でも?



 私(わたくし)自身が良く思案をしてみると?



 我が家、我が一族が大変に困っている。ピンチ。絶体絶命なのは、今始まった訳でも無く。


 この惨事、我が身に降り掛かる災いは、今始まった訳でも無く。これも、古から我が一族の当主に降り注ぎ続いている不幸、惨事な出来事だから。


 今更私(わたくし)が当主の代で勇者若しくは、白馬に跨る、凛とし、勇んだ王子様が現れるなんて虫の良い出来事が起こる訳は御座いませんよね……。



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