第77話 姫さまの不満?(9)
と、言うか?
この水上に浮かぶ、マーメイドのお城の件で、私(わたくし)が先程愚痴を漏らしていた通りで御座います。
今の力無き我が家、一族、領内には、他国の勢力や水軍、海賊達を圧倒できるだけの大型の軍船がありません。と、言うか?
無い!
無い状態……。
そう、遠い、遠い昔に、海の荒くれ者達人魚の一族を取り押さえ、大人しく傀儡をする為にと、この国が策……。下策を練り。我が国の首都は大陸の真ん中にあるからと。今後は海路ではなく陸路重要視するから軍船はいらない。
そんなものよりも、地上を走行するような物を造り集める方がいいと。御先祖様達に甘くて邪な話しを持ちかけて。我が家の大型軍船や中型軍船を全部国が没収……と、言うか?
人魚の一族の牙を折るために、全部破壊! 壊されたみたいなのですよ。
でッ、その後は、先程から私(わたくし)が愚痴を漏らしている通りで御座います。
元々私(わたくし)達人魚の一族は大海原に君臨し、治めてきた一族ですから。海上戦ならば、我が家に古から伝わる戦法、兵法書があるので百戦錬磨へと変わりますが。何分人魚なので、地上戦は大変に苦手と、言うか? 不得意で御座いまして。いざ気がつけば、この国の弱小領主へと変化、変貌を遂げてしまっている状態でして……。
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