第76話 姫さまの不満?(8)
そう、昔の良い頃の、我が一族、人魚の名残でお城の方だけは、未だに海に浮かんだ堅固な水上城塞なので御座いますが。
これが、トホホと、言うか? 大変に便、使い勝手が悪いと言うか?
う~ん、今我が家には? 以前のような大型軍船が多々あり、城の周りや、城内に停泊をしている訳ではなく。中小の足の速い船──。
まあ、軍船と呼ぶには乏しい小舟が数隻しか無い状態なので御座います。
だから、この水上城塞では大変に使い勝手が悪いので地上……。陸続きの領内を管理、治めるには大変に便が悪く使い勝手の悪い。このお城なので、建て替えたいのですが。新しいお城を建て直すのも、大変にお金が掛かり。また借金が増量──。今の状態でさえ、返済不可能な状態へと陥っているわけですから。これ以上借金が増えても支払い不可なので、『グッ』と堪えて、耐え忍ぶしかない。
だって私(わたくし)は、伯爵令嬢とは名ばかりの貧乏領主ですから無駄遣いは厳禁! 耐え忍ぶしかない。
と、言いたいところなのですが?
我が家、我が一族も、お金や財宝を荒稼ぎする手立てがない訳ではないのですよ。
と、言うか? あるのです!
本当に、本当なのだから~。
そう? 我がダインドー伯爵家が、古におこなっていた荒々しい行為である、海賊行為なのですが。
それをおこなえば、荒稼ぎ、借金の返済の方も楽にできると思うのですが。私(わたくし)が先程説明……。
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