第71話 姫さまの不満?(3)
だから私(わたくし)に言われても困る、と、言うか?
請求をされても困るし。知らない! 知りません! と、怒声を放ってやりたい。
あの輩と、言うか? 商人達に……。
もう、それこそ? 家の御先祖さまに冥府まで言って請求──訪ねてくれと申してやりたいのですが……。
あっ、あれ? そう言えば?
私(わたくし)自身が良く思案をしてみると?
ここが、と、言うか?
この世界が黄泉、冥府の世界なので。商人達に冥府迄行って、家の御先祖様達に借金の請求をしてくれと頼み、せがみ、諂い、乞うだけ無駄でした。
と、なれば?
『ト、ホホホ……』と、私(わたくし)は、己の肩を落として落胆するしかない。
う~ん、でもね? 何で私(わたくし)が、このダインドー伯爵家の娘として産まれ。家の主になったと言うだけで、やつらから、毎度、この城で遭う度に、と、言うか?
私(わたくし)がこの城から逃げ、逃走を計らないようにと見にきては監視にくる度に。あやつらから私(わたくし)が何故? 毎度の如く、侮り、蔑み、罵声、苦笑……。嘲笑いを受け、浴びしながら余生を過ごさないといけないのでしょうか?
私(わたくし)自身が浪費をして作った借金でもなく。商人達に対して、何も悪いことなどしていない。
どころか?
領地内の商人達に対しては、領地に治める税の方は削減している状態……。
と、言っても?
商人達が自分達の都合が良いようにと、勝手に法を代え、税率を下げただけですからね。
まあ、こんな状態ですから、尚更、我が家の財政は貯蓄、豊かにならない状態……。悪循環がクルクルと回っているだけですから。いつまで経っても商人達への借金の返済が追いつかない状態が続いているのが。今の我が家、一族の現状と状態なのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます