第69話 姫さまの不満?(1)

「ひっ、姫様、どうされるのですか?」


「……ど、どうするって……。あ、あのような無礼極まりない者達など放っておけば良いのです。そう、放っておけば……」


「で、でも姫様? 向こうには、先代達が作った借金の借用書があります。だからこのままむげにする訳にいきません……だから、どうしまようか? 姫様……?」


「そ、そんなこと、貴女に言われなくてもわかっています。わかっていますよ。ラフィーネ……。だから私(わたくし)は只今、このように、何か良い手はないかと、思案をしている最中なのではないですか……、貴女も私(わたくし)のこの状態……。様子を凝視してわからない? 気がつかないのですか……?」


「いいえ、私も姫様の様子を見て確認をすれば、確かに、何かしら思案……。策を練っているようには見えますが。姫様はいつも思案、考慮していると呟くだけで。これといった策……。妙案が浮かびあがり。私目へと告げてくれた記憶が。私、ラフィーネには一切御座いません……。だから本当に大丈夫なのですか? と、私、ラフィーネは姫様に問いかけているだけで御座います……。もしも、姫様の気に触ったようでしたら。本当に申し訳御座いません。心から謝罪を致しますが……。しかし? 私が思うに……?」


「わかっています。わかっています。ラフィーネ……。これ以上、貴女に言われなくても。私(わたくし)自身もこのまま、あやつらを放置すれば大変なことになるぐらいはわかっています……。だから今回は? 明朝までには、何かしら妙案を思案しておきます……。だから今日は貴女も部屋へと戻りなさい。わかりましたか? ラフィーネ……」


「えっ? あっ、はい。分かりました姫様……。では今日は、失礼をします。姫様。お休みなさい……」


〈カツカツ〉


〈ギィ~、ガシャン!〉


〈カツカツ、トントン……〉




 ううう~。歯痒い。歯痒い……。本当に歯痒くて致し方がない。


 だから私(わたくし)の気、心の奥底から不満と不快感募るから。私(わたくし)はイライラして仕方がない。


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