第52話 幼少期の大変に不思議で恐ろしい経験……(3)

 この暗くて狭い洞窟内で、変声期前の甲高い声音──。未だ幼い僕達の甲高い声色が、この狭い洞窟内で更に甲高く響き──。洞窟内の奥まで、僕達子供探検隊と呼ばれる侵入者がちゃんといるのだと、洞窟内に住み暮らす生物達に教え、示すかのように、僕の耳へと聞こえてくる


 となれば?


〈バサバサ〉


 そして刹那かな?


「「「うわぁあああ~」」」


「「「で、でたぁあああ~」」」


「「「逃げろ~」」」と。


 僕達はこの狭い洞窟内で驚愕。声を大にしながら絶叫──。叫びながら後退を余儀なくされる。


 でも、少しばかり走って後退をすれば、僕達少年探検隊の足も自然と止まる。


 そして足が泊めれば、自然と各々が漆黒の闇に覆われた狭い洞窟内をハァ、ハァと、荒い息遣いを盾ながら辺りを隅から隅へと見渡して、見詰め始め確認をしだすのだ。



「何だ~?」


「何事~?」


「今の物は何~?」


「鳥?」


「いや、鳥は鳥目と言うぐらいだから。暗い中では、目が利かないはず……」


「うん、そうだね」と。


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