第39話 洞窟内にある謎の社(2)
でも、このままダラダラと余生を……だけではないか?
直ぐにというか?
ほんの些細なことでも直ぐに、自身の心の中にとどめ、溜めて、心の病に堕ちる僕だから生きていても仕方がない気がするし。これと言ってロクな人生も歩めない気がするのだよ。
だから僕を産んでくれて、ここまで育ててくれた両親……。
もう既に他界した二人だけれど。僕自身ももう楽になりたいので両親の後を追わせていただこうと思うのだ。
と、なれば?
熱い! しんどい! 気だるい! ではなくて。僕自身もこの場に立ち止まり、後ろを何度も振り返るような未練がましいことをしないで。今直ぐ足早に前進──洞窟へと向かうのだ。
そこには洞窟だけではなく中に──侵入をして漆黒の闇の中の奥へと向かえばね。何故か中に、小さいけれど御立派木の柱を使用した社があるのだ。
僕自身も何故、そんな場所に社があるのかまでは、未だにわからないけれど? 我が家が先祖代々から守護し、祭ってきた社がポツンと洞窟中に、神秘的に建ち置かれているのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます