第39話 洞窟内にある謎の社(2)

 でも、このままダラダラと余生を……だけではないか?



 直ぐにというか?



 ほんの些細なことでも直ぐに、自身の心の中にとどめ、溜めて、心の病に堕ちる僕だから生きていても仕方がない気がするし。これと言ってロクな人生も歩めない気がするのだよ。


 だから僕を産んでくれて、ここまで育ててくれた両親……。




 もう既に他界した二人だけれど。僕自身ももう楽になりたいので両親の後を追わせていただこうと思うのだ。



 と、なれば?



 熱い! しんどい! 気だるい! ではなくて。僕自身もこの場に立ち止まり、後ろを何度も振り返るような未練がましいことをしないで。今直ぐ足早に前進──洞窟へと向かうのだ。


 そこには洞窟だけではなく中に──侵入をして漆黒の闇の中の奥へと向かえばね。何故か中に、小さいけれど御立派木の柱を使用した社があるのだ。



 僕自身も何故、そんな場所に社があるのかまでは、未だにわからないけれど? 我が家が先祖代々から守護し、祭ってきた社がポツンと洞窟中に、神秘的に建ち置かれているのだ。

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