第36話 とうとう僕は、一人になった。(13)

 そして先祖代々のお墓へと納骨……。


 その後も初七日、四十九日の法要と、僕自身が。自身の心の奥底で燻る闇に飲み込まれて、心労で落ち込む暇がない程慌ただしい日々が続いた。


 だから僕自身も本当に誰もいなくなった我が家の中で深夜に一人寂しく。もう既に他界した父に大変に悪い事をしたと、自分自身を攻めながら悔やむ暇もない程、御多忙な日々が続いたから。それまではよかったのだよ。



 う~ん、でもさ? 僕の父が他界をしたことで色々とおこなわないといけない行事も終わり。僕の御多忙だった日々が終止符……。




 僕自身のいつもの何も刺激もない普通の日常生活が始まりだすと。僕自身も色々なことを思案……だけではない。



 そう、僕自身が他界をした父の件で、自分自身を攻めることも可能な時間ができるのだ。


 特に今は、僕の許へは、従妹の亜紀ちゃんがいない状態……。




 そう、僕自身が他界した父の件で御多忙過ぎた為に、会社で亜紀ちゃんと『おはよう』『お疲れさま』『お休みなさい』とぐらいしか、彼女とは会話をしていない状態が続いていたのだ。



 だから以前のように、二人で仲良く会話をしながら『モーニング』『ランチ』『ディナー』をするような楽しい日々は、僕の前から遠ざかりなくなってしまった。



 と、いうか?



 亜紀ちゃん自身も父が他界したことで落ち込んでいる僕へと気を遣って距離を置いてくれているのだろうと思う?



 と、いうか?



 そう思うようにしているよ。僕自身もね……。




 また僕自身もそう思うと? 女神さまと逢い会話をしたいのだ。色々な出来事。愚痴も含めてね。



 僕の女神さまに、『うん、うん』と、頷いて欲しい。


 そして僕をハグ。優しく温かく抱擁をして、父が他界をした僕の心の傷を癒して欲しい……。




 そう、僕は亜紀ちゃんに慰めて欲しいのだよ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る