第24話 とうとう僕は、一人になった。(1)
「おいおい、社長……。ありゃ、何とか、なならないか……」
「駄目だ……。社長のところの息子さんは……」
「社長の息子さん……。全部亜紀ちゃんに任せて。ロクに仕事もしない……。だから注意をしてくれんかね。社長……」と。
僕が会社の方へと出勤しなくなり。今、この令和の時代で流行りをみせている自宅勤務……。
まあ、良いように言えばね。でも僕の場合は会社への出勤拒否と業務放棄になると思う。
と、いうか?
僕は精神的病に堕ちてしまったので、以前のように会社……。
我が一族が代々続けてきた商いに対して前向きに頑張って、後世に残すようにするのだと、いった気力自体がもうない状態……。
もう、それこそ? 従妹の亜紀ちゃんに、『この会社と、少ない土地も財産も亜紀ちゃんに全部あげるから。君がこの会社を継いでよ。お願いだから』と、嘆願をしたいくらい。
と、いうか?
僕自身は、もう既にそのつもりでいるのだよ。
だから、僕が今住んで居る家の横にある会社の事務所や倉庫へといかなくなり在宅勤を続けている。
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