第19話 勤め先を辞め変えた僕……(3)
僕は今直ぐ退院をさせてくれと小さな子供のような振る舞いで、主治医の先生や看護師さん達へと我儘を告げては困らさていたうちの父に対して、入院を続けるようにと促し。父が経営しているというか?
我が家が代々経営をおこなってきた商いの方を息子の僕が手伝う。
そう、自分自身が今迄勤めていた会社に辞表を提出──辞めて。家の家業を手伝うから心配しないで病院での入院生活を続け養生をすればいいと告げ嘆願をした。
病院の主治医の先生や看護師さん達も交えて会話をし、家の父を説得し続け。最後には彼……。
そう、家の父も納得してくれて、今直ぐ退院をさせてくれと、小さな子供のような振る舞いで我儘を言わなくなり入院生活を続けてくれたので。息子である僕は、『ホッ』と、胸を撫で下ろし安堵するのだ。家の父が自身の不満を取り除き、荒々しくなった気を落ちつかせ大人しくなってくれたから。僕は本当に『ホッ』としたよ。父の件はね。
でも、父が快く入院を続けてくれると言ってくれたことは、僕自身大変に喜ばしいことになるのだが。
これ以降の僕の方はそうはいかない。成れない仕事……。畑違いの仕事を責任ある職務から初めたので。家の父が僕へと危惧……。心配をしてくれた通りに僕は陥ってきだしたのだ。
いくら社員のおじさん達に、色々と訪ねられても、会社の専務であるはずの僕が全然わからないし。理解ができないから。社員のおじさんへと適切なアドバイスや指示をすることができない現状に陥り始めだしたのだ。
だから今後の僕は? 慣れない仕事に対してストレス……。心の病へと堕ちていき闇と化していくのだったのだ。
◇◇◇◇◇
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます