8/ 科学技術会合 1

 フラットダウン地区にあるドロシー・フォーサイスの店、『魔女の薬屋』には店仕舞の時間が訪れていた。古びた店内――正確には、古さを演出した店内――には最後の客が棚を物色していた。彼女は店の常連で、いつも仕事帰りにここを訪れる。


「今晩は街が物々しいですね。何か事件でもあったんでしょうか」


 機械製の折り畳み踏み台に足を乗せ、彼女は呟いた。店主のドロシーが帳簿から顔を上げた。


「あれでしょう、科学技術会合とやら。今年は宮殿跡地で開かれるらしいから」

「機械って、便利ですけど、それを作ってる人たちって全然想像できないですね。きっと凄く頭が良くて、凄くお金持ちなんでしょうね……私なんか薄給だし、簡単な修理も出来ないし、遠い世界で……いたっ!」


 機械製の踏み台が軋んだ音を立て、突然大きく足場ステップを下げた。常連客はバランスを崩し、棚に強かに額を打ち付けた。思わぬ痛みに涙を浮かべ、常連客は情けない顔で額を抑えた。


「気をつけなさいね。それ、調子が悪いから」

「うう、先に言って下さいよドロシーさん。魔術クラフトで代わりのものを用意出来ないんですか?」

「出来るけれど、それって私が疲れるだけだもの。毎度術を掛けないとならないのだから。いつでも誰にでも使えるのが量産品、ひいては科学の良いところでしょう」

魔術クラフトはそうじゃないんですか?」


 常連客の問いを、ドロシーは肯定した。カウンターの上で、魔術クラフトワークによる青い光が室内を怪しげに照らしている。


魔術クラフトはそうは至らなかった。『そこにあるものを利用する』という性質ゆえかしらね。成長や開拓ではなく、保守的な気質の技術。少数の特別な者の間で培ってゆくのが魔術クラフト。他の多くと同様にね。……科学は反対ね。多くの者が扱い、多くの者が恩恵に預るように発展したのが科学。魔術は都度、術者が取り扱わなくてはならないけど、科学製品なら技術者が必要なのは修理の時くらい。便利なものよね」

「ドロシーさん、魔女なのに、科学を評価してるんですね」

「一度、冬場の温水暖房セントラルヒーティングを体験すれば当然のことね。魔女が多く居た二世紀前は勿論、半世紀前だってこんなものはなかったのだから」


 給湯器からお湯を注ぎながらドロシーは頷いた。簡易珈琲インスタントコーヒーの香りが、動物の頭蓋骨や人皮の装丁と謳う本などの、陰気な商売道具の間に漂う。


 ハーブの棚を物色していた客は、店内が静まり返ったことに気がついた。ふと、目をやると、ドロシーはぼんやりと窓の外を眺めていた。店の外は暗く、街頭の明かりも少ない。


「ドロシーさん?」

「……今日は妖精が多いわね」


 ぽつりとドロシーが呟いた。客もまた、窓の外を見る。しかし、そこには何も居ない。目に映るのはただ、上層のきらめくネオンの輝きだけだった。


 ◆ ◆ ◆


 テムシティ、パークサイドエリア。

 昼は公園を訪れる者や、大型商業施設に立ち寄る人々で賑わうこのエリアも、常ならば夜は人気ひとけもなく静まり返っている。だが今晩は行き交う運送車ハックニーと制服姿の警官で、辺りは物々しい様子だ。


 階層連絡線シティポートのある第一中央駅セントラルステーションからやってきた運送車ハックニーからは、身なりの良い紳士淑女が次々と姿を現し、会場へと入ってく。


 宮殿跡地第一ホールは、女王の宮殿がかつて存在していた場所に建てられた施設の一つだ。宮殿が建造物ごと上層に移設された後、残された広大な跡地は、ある場所は市立公園に、ある場所は劇場に、ある場所はパークサイドホテルへと変わった。宮殿跡地第一ホールはパークサイドホテルの中にある会場の一つだ。時には豪勢な披露宴にも使われるこのホールは、今日はいかにも知識人という顔つきの男女で占められている。


「やれやれ、ボディチェックがあんなにしつこいなんてね」


 顰め面の警備員から解放され、シャノは疲れた様子でコネリーから渡された招待状を仕舞った。コネリーの融通したものには珍しく偽造品ではなく本物の招待状だ。それはそれで、入手経路が気にかかる所だが、深くは考えないことにした。


 グリフィンは相変わらず銅色の仮面をつけたままだったが、普段より上等の外套コートを纏っている。シャノも今日はコネリーの用意した上等な服を纏い、普段は流しっぱなしの髪も一つに括っている。


 ジャックと言えば、驚くほどに周囲に馴染んでいた。伝統的クラシックな襟シャツに身を包み、長い髪をすっきりと纏めたジャックは、不思議にも、招待された科学者のようにも、護衛のようにも見えた。着替えた姿を見て目を丸くしたシャノに、『そういう風に見せてるんだ』と、本人は抜け目のない顔で言った。


「やはり上層での連続殺人事件のことで警戒しているのだろう。他の招待客も今日のために護衛を雇っているようだ」


 会場へ入る招待客の傍らには時折、とても科学者とは思い難い剣呑な面持ちと頑健な体格をした人間が寄り添っている。会場でも警備員が配備されているというのにその上、個人的な護衛を雇うとは随分な警戒のしようだ。


 この数日、富豪連続殺人事件についてシャノは調べてみた。上層で続く、恐らく同一犯と見られる殺人事件。現時点で被害者は三人。カイロ・レンチドリビア、パーシー・フラット、リトランド・ネイジー。全員が男性で、発見時刻はまちまちだが、検死によればどの被害者も真夜中の自宅で殺害されていたという。

 そしてその全員が――この科学技術会合に出席する予定だったとなれば、招待客たちの緊張も当然のことだろう。


「科学技術会合って、年に一度、上層でも有数の科学者が集まる日だよね」

「ああ。会合と言っても、堅苦しい会議や研究報告の場ではなく、交流パーティのようなものだ。研究者というのは、自分の研究にかかりきりで他者との関わりが疎かになりがちだからな。一年に一度、その年に大きな成果を出した研究者を讃え、知己の近況を知り、高名な科学者と交流を持つ場、といった所だ」

「成程。ある意味じゃ、研究報告より大事な集まりなわけだ」


 グリフィンは頷いた。品位を演出する赤い天鵞絨ビロード張りの階段を登ると、大きなアーチ状の入り口が見えた。この先を行けば、宮殿跡地第一ホールだ。廊下に混雑する人々の中、シャノはコネリーから渡された携帯電話セルフォンで電子メールを確認した。


「依頼主はもう会場に入ってるって。これじゃ、ホール内で会うことになるな」


 宮殿跡地第一ホールを内包するパークサイドホテルは、上層完成から数年経って建てられた。故に、内装は三十年前当時の上層の流行りに則り、洗練された直線を多用した構造だ。下層では数少ない、上層の、文明の先端の空気を感じられる場所。


 足を踏み入れたものは感じるであろう、未来と理想を積み上げた――この憧憬を。もっとも、このパークサイドホテルでさえ訪れる下層民は限られているが。


 ◆ ◆ ◆


「ンン、ホール一面、装い着飾った紳士淑女ばかり! 良いですねえ、上層の方たちは垢抜けていて。観劇にでも来たみたいですよ」

「ははは、確かに似たようなものかな。それも役者は揃いも揃って世界有数の才人ばかりだ。ただの舞台劇より余程豪勢な見世物だよ」


 ホールの端で、スーツの男女が会話をしている。一見楽しげに交友を温めているようで、その目は抜け目なく周囲を観察している。右奥にいるのは送電機構の研究者。その左に居るのは蒸電変換の効率化を考案した教授。美しい女性を傍らに寄せているのは鉄道部品を扱う大企業の社長……といった具合に。


 彼ら――ウォルトン新聞社のサーシャ・ガルシアとギャレット・デファーにとってこういったことは、手慣れたものだ。


 かくいう彼らも普段より上等のスーツと上等の整髪料で、上層民と変わらぬほど身綺麗にめかしこんで、周囲に溶け込んでいる。ウォルトン新聞社の社員福利厚生にはスーツ代金の一部負担、広告掲載会社から届いた上層の最新の整髪料や化粧の提供などがあるが、それはこういった上流階級に潜入する場でも活用される。


 床をせわしく移動する自動給仕機械オートサーバーからサーシャがワインを一つ頂戴した時、女が二人へと近づいた。


「こんばんは、ギャレット。サーシャ」


 穏やかな声の女は小さく首を傾げた。


「わたくしのこと、覚えておいでかしら」

「ああ、こんばんは、時間通りだ」


 いかにも上層然とした雰囲気の――悪く言えば金の匂いを纏った女は、ギャレットへ向かって上品に微笑んだ。ふくよかな体型に愛らしくカールした金の髪。身に着けた豪奢な宝石は全て本物だ。まだ若い相貌と自信に溢れた気品。


 一目見れば、誰もが彼女のことを理解するだろう。上層育ちのお嬢様。経済的に何一つ不自由ない家庭に生まれ、そしてその経営者としての資質を父母から受け継いだ才覚溢れる娘。この若さで自らの事業を手掛け、順調に軌道に乗せている、そういう女だと人は彼女を理解する――この自信に満ちた女のことを、何も知らなければ。


 サーシャは感心した様子で目を見張った。


、相変わらず見違えるねえ」

「ありがとう。貴方も綺麗ですよ、サーシャ」


 ――フローレンス・フラウ。誰もが漂う気品を疑わぬ女の正体はウォルトン新聞社の記者である。

 フローレンスは本来、大した女ではない。凡庸以下で小太り、機械複写コピーを一枚とるのも手間取る、愚鈍で小心な娘である。


 だが、彼女は潜入という役割の皮を被った途端、別人のようになる。望まれる役柄が経済人ならば、高慢に、機敏に。望まれる役柄が教師であれば、生真面目に、細やかに。まさに別人に生まれ変わったように振る舞うことが出来る――それがフローレンス・フラウという娘だった。


 三人の記者がこの科学会合の場に潜入しているのには理由があった。


「そっちの方はどうだい、フローレンス」

「平静を装ってはいるけれど、招待客たちの間ではやっぱり例の殺人事件の話で持ちきりですね。わたくしが商談を匂わせても、気もそぞろ、といった様子で」

「ははあ、聞きました? 可愛いフローリーの話に乗ってこないなんて、相当ですよ。私だったら今晩の約束まで取り付けているのに」

「撒き餌に食いついてこない、か。それは……事件に関わることで、かな?」

「ええ、そうです。被害者の全員がこの会合に招待されていたのですから、当然でしょうね。けれど……中には全く気にしていない風な方もいるのです。それも豪胆だとか危機に鈍感だとか、そういう気持ちの表れではなく――」

「自分が決して標的にならない、と理解している?」


 フローレンスは頷いた。それはつまり招待客の中には被害者が殺害された理由を知る者がいるというわけだ。そして、自分が決してその標的になりはしないということも。


「わたくしは戻って、もっと彼らの懐に入って情報を集めてきます」

「頼むよフローレンス」

「良い情報ネタ集めたら、ベリーロードでワンホール買ってくれるって社長が言ってたよ」


 ベリーロードとはフローレンスお気に入りの高級ケーキショップの名前である。フローレンスはにこりと微笑み、優雅にお辞儀をすると招待客たちの中へと戻っていった。ギャレットは思案するように呟いた。


「どうやら、増々アンドレアスが喜ぶ事件の匂いがしてきたな」

「社長は自分好みの獲物を嗅ぎ付けるのが上手いですからねえ、目をつけられた相手は哀れなもんです」


 サーシャがわざとらしく身震いをした時、ギャレットはふと、ある客に目を留めた。ギャレットたちから随分と離れた場所にいるは、招待客たちの会話の輪に混ざることもなく、会場内を歩いていた。


「……妙な客だな。三人のうち一人は到底、科学者に見えない。雇われた護衛かな。それにしては随分緊張感のない足取りだが、どうやら場馴れはしている」


 サーシャはギャレットの視線を追った。その目がたった数日前に見た姿を捉えた。


「あっ。あれ、探偵ですよ」


 サーシャは僅かに驚いた。服装こそ違えど、彼女の記憶力は確かにその顔を覚えていた。中性的な顔立ちに、灰色の目。肩に垂らした髪は、今日は綺麗に整えている。傍らにいる仮面の人物も、あの日見た男だ。


「知っているのかい、サーシャ」

「ええ、私が数日前に……そのう、調をしていた時、ちょっとやりあいましてね」

「ふむ……」


 普段は中年相応のくたびれた雰囲気を漂わせているギャレットの眼光がすっと鋭くなった。社長の片腕として培った感が、ギャレットの中で動いた。


「探偵か……気になるな」

「探り、いれときます?」

「ああ、そうしておこう」

「了解です」


 サーシャはにこりと笑うと、姿勢を正し、油断のない記者の顔になった。


 ◆ ◆ ◆


 招待客たちが増え、ホール内は賑やかになり始めていた。薄く丈夫でなめらかな、最新の布に包まれた身体。美しい文法の会話に、気品というものが染み込んだ立ち振る舞い。


手に携えた最新の小型機械も流線型の洗練された形状デザインだ。中には自作の機械で振る舞われたワインのアルコール度数を検出チェックしている者も居た。


 生まれながらに高度な教養と文化に触れて育った、目も眩まんばかりの煌びやかな人々に囲まれ、シャノたち三人は『依頼主』を待っていた。


「はあ、凄いね。右も左も立派な人ばかり。ここじゃ空気ですら高価たかそうに思えるよ」

「それは事実だな。このホールには最新の空気清浄機が備えられている」


 グリフィンの視線は壁の通気口に向いていた。


「……間違いなく、ここで一番安いものはわたしだな」

「ハハハ、言えてるな」


 ジャックが皮肉げに笑った。シャノは肩を竦め、野菜ジュースを飲み干した。上層で流行の健康志向を謳う、ビッグメイト社の商品だ。少しスパイスの効いた上品な味わいは確かに健康に良さそうだった。


「依頼人の様子はどうだ?」

「ちょっと準備に手間取ってるって。このホテルに宿泊してるみたいだよ」

「ふむ、ではもう暫く待つか。そういえば、あちらの方で、料理人シェフがローストビーフを取り分けていたぞ」


 グリフィンが示した先からは、芳しい肉とソースの香りが漂ってきていた。ジャックが鼻を動かした。


「ふーん、じゃ、俺が取りに行ってやるよ」


 ジャックには珍しい協力的な姿勢に、グリフィンが不審げに銅色の仮面に覆われた顔を向けた。


「何……? ……一体どういう風の吹き回しだ? また何か隠れて企んでいるのではないだろうな」

「違うって。ったく根暗はすぐ疑うんだからな。アレ見ろよ、アレ。ああ、な」


 言われた通りに、自然な振る舞いでシャノとグリフィンはジャックの示す方向を見た。そこには、ゆっくりとこちらに近付くスーツ姿の女がいた。招待客たちに溶け込んではいるが、その姿には見覚えがあった。


 すらりと靭やかな体躯に、スーツに溶け込む黒く艷やかな髪。口元は笑っているがその挙動に隙はない。黒豹を思わせる女――数日前にフロッグズネストから商品を盗んだ、記者だった。


「ウォルトン新聞社の記者か……!」


 グリフィンは小さく唸った。シャノは眉を顰める。


「あの記者……何でここに……?」

「さあな。つうことで、俺は顔を覚えられたくねえってわけ」

「そうだね、そうした方が良い」

「おう、じゃ、ローストビーフを楽しみにしてるんだな」


 ジャックがごく自然な素振りでその場を離れた後、残った二人の前に、上質な革靴の音が鳴った。皺一つないスーツに、磨かれた靴。女は目を細め、黒豹のような微笑みを浮かべた。


「おや、こんばんはぁ。お久し振りだねえ、探偵さん」

「……この間の記者だな」

「意外や意外。君、こんな所へ招待されるような身分には見えなかったけどね」


 サーシャはちらりと周囲に目をやった。一番、この場に馴染んでいた赤毛の男は居なかった。あれは招待客だろうか、護衛だろうか。


「そっちこそ、また何か盗みに来たのか?」

「おやあ、何のことだか。そんな風に人を疑っちゃあいけないよ? 私はただ、記者としてこの場を訪れただけだよ。まあ多少、社の伝手を使いはしたけどね」


 グリフィンは仮面の奥から記者の女を睨んだ。


「白々しいな。あの店から白昼堂々と商品を盗み出したのは御前だろう」

「おやおやあ! ? 目撃情報? 監視記録映像? ふふふ、よねえ。立派な社屋で働いて、高給取りのウォルトン新聞社の社員が、ガラクタの盗みなんてケチなことを。世間の誰だって、そう思うよねえ?」


 当然のことだ。上質な記事で評判の高いウォルトンに、そんな不祥事があるはずがない。

 サーシャは大仰に手を広げ、愉快げに口の端を上げた。


「私が店を訪れた証も。私の罪の証も。――?」


 たとえ真実がどうであろうと、ウォルトン新聞社は全てのコネクションを使って、事実をそのようにするのだ。


「もう一度、ご店主にも訊いてみたら良い。きっと、何にも知らないって言うさ。ああ、今は行方知れずなんだっけ」

「……! エイデンさんのことを……」

「ああ、居場所は知らないよ? 残念なことにね。彼は鮮やかに都会の霧の中へ消えてしまったようだからね。ともかく、今日の私はエイデン・マッカイとも、その持ち物とも全くの無関係ってことなんだよね。だから安心して欲しいなぁ。君たちこそ、記者でも科学者でもないのに、何の用でここに?」

「……仕事だよ。そっちと同じくね」

「それはそれは、この楽しげな空気の中、生活費稼ぎとは、お互い大変だねえ」


 大仰に肩を竦めると、サーシャは踵を返した。


「それでは私も仕事に戻るので。探偵さん、よい夜を」


 数歩歩いてから、サーシャは鷹揚にシャノとグリフィンの方を振り返った。


「……でもさあ、ウチの社長って悪人は見逃さないんだよ」


 くすりと意味深な笑みを浮かべると、サーシャ・ガルシアは招待客たちの影に消えていった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る