孤児院

何日も歩き続けると目的の孤児院についた。

母から貰った手紙を渡すと孤児院の院長らしき人物は全てを察したようにレオとアイリスを受け入れてくれた。

その直後緊張の糸が解けたのかレオは崩れ落ちた。

「レオ!…レオ!」

アイリスの声が遠くに聞こえる。

意識が遠のき視界が暗くなった。




目が醒めるとベッドの上にいた。隣には寝ているアイリスがいた。

まだ深夜のようで同じ孤児院の仲間であろう子どもが他にも寝ていた。

レオはアイリスを起こさないように寝室をあとにした。

レオは廊下に出て院長室を探そうとすると

「どこにいくのですか?」

後ろから声がして驚きつつも振り返った。

手紙を渡した院長ではない眼鏡をかけたキツそうな20代後半の女性が立っていた。


「見ない顔ですね…名前は?」

「レオと言います。しっかりとご挨拶もせずすみません、ここに来た途端眠ってしまったようで…」

「はぁ…また新しい子ですか…院長も困ったものです。」

「すみません、できるだけ御迷惑はおかけしません、手伝えることならなんだってします。」

「…早く寝室に行きなさい」

レオは小さいながらも礼儀正しい対応をし、それほど不機嫌にならなかったためその女性もレオを解放した。

しかし、寝室に行けと言われたため院長室を探すということは残念ながら不可能となった。

逆らっては今後の関係が悪化することを恐れ寝室に戻りベッドに入るもその夜、レオが眠ることはなかった。

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Twilight Artist(トワイライト アーティスト)〜無からの創造主〜 YUKITO @tottuxan

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