第7話
「ここが王宮か、思ったよりも大きいな」
どれくらいの大きさか分からないので東京ドーム1個分とだけ言っておこう。
「王様が礼儀作法は特別に不問にすると言っていたので早く行くといい。えーっと、まだ君の名前聞いて無かったな。」
「そう言えばそうだな俺の名はギルティ。宜しくなシリウス」
「そうかギルティでは行ってこい今回は部屋で2人っきりの対談をするらしいくれぐれも粗末な態度をとるなよ」
「待っていたぞ」
王様がいた。見た目は30代後半くらいのダンディなオッサンだ。
「ではお前1人でこい」
俺は王様の言うとうりに部屋に入った。
「そこに座れ」
めっちゃ高級そうなソファーに座った。
前には王様が座っている。
「単刀直入に言おう。お前が『罪の器』だな?」
「!?」
俺は戦闘態勢になった。
「そう慌てるな。別に殺そうという訳では無い」
「じゃぁ、なんで知っているんだ」
「黄金の盟約を行った俺には貴様がどんな人間かをベルフェゴールに聞いた。」
「その様子だともう因子を取り込んだようだな?」
「そこまで...」
て言うかおじさん何歳?
「ベルフェゴールは言っていた。もう因子を取り込んだ状態では剣聖でも殺せないらしいからそいつを使え。とね」
「でもどうするよ俺は罪なんだぞ?言うことを聞いてくれるかどうか」
「それなら心配ない。俺には王の魔眼がある。人の本質を見る能力だ。貴様はどこまでも糞な人間だ」
「じゃあなんで」
「でも自分で変えようとする意識があるとても仲間思いのいい人間だ」
俺は思わず泣きそうになった。こんなこと前世では言われたこと無かったからな。
「オッサンに泣かされてもうれしくねーよ」
「そうか。ではやってくれるな?」
「ああやってやるよ。罪を持って罪を喰らってやる」
「それでいい。でもその様子だと自分の能力にまだ気が付いてないようだな。
教えてやるよ。使い方は分からんがどんな感じかは分かる」
魔眼最強説が俺の中で誕生した。
「まずは憂鬱だな。これは相手に幻覚をかける能力だ。更に俺がわかる中では魔神の瘴気を消す力もある。魔人退治に貢献してくれ。」
「次に虚飾だな。物理の法則や力を無かったことに出来る。こちらは最強に近い。剣聖といい勝負が出来るんじゃないか?」
「へぇー俺って案外強かったんだな」
「いや、もっと強くなるぞ」
「まじで?」
「ああ、倒した魔神の因子を取り込むだけだ」
「ふぅーんでも俺のスキルには大罪の名前が書いてあったぞ」
「それは器に過ぎない」
「面倒くさ」
「ここで朗報だ暴食が目覚めた。」
「それで」
「暴食は能力は大気中のマナを吸うだけど大したことないが魔法が強い。
全属性魔法が使え、倒すのが困難だ」
「俺1人でやるのか?」
「いやシリウスとネフティスを付けようそれ以外は足でまといになるからできん戦争は今一時休戦となったよ。」
「ネフティス?」
「知らないのか?魔帝と呼ばれる国最強の雷魔法使いだ」
「どれ位強い?」
「剣聖には及ばないが国2番位の実力があるぞ」
「それは助かった。それで今すぐ行くのか?」
「いやあちら側も復活したばかりでまだ力を取り戻してないから、推測だが2週間は大丈夫だろう」
「じゃあ俺はこれからどうすればいい?」
「剣聖に剣を教えてもらえ」
「マジて?良いのか?」
「良い良い。ゲノムレイは魔神の王が降臨した時に現れる。終焉の悪魔の話は今度話そう。では金をやろう。今日はこれで宿に止まるといい」
「ありがとな。明日はどこで練習するんだ?」
「国の競技場に行くといい剣聖には俺から伝えておく。頑張れよ」
「ああ、やってやるさ」
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