第19話 アンドロイドに支配された世界
これまでのあらすじ
2046年9月4日、大学教授・釈幸理とアンドロイド・ネルの生活が始まった。
ネルという名前は、釈が高校時代につきあった同級生の名前だ。彼女はニューヨークに留学し、銃乱射事件に
さっそくお祝いにかけつけた教授仲間の高木シュウとアンドロイド・ユリナと新・東京ディズニーランドで遊んだ。
大学では、助手の山本彩からアンドロイド製造会社ICE社のCEOがアンドロイドではないかという噂が耳に入る。
さらに日本州政府総理官邸に呼び出された釈は、アンドロイドが人類に戦争を企てているという決定的な話を聞く。
第19話
ICE・CEO「愚かな人間どもが、ようやく我々の計画に気づいた。我々が行動を起こす時が来た」
COO・A「いよいよ来ましたな」
CEO「まず世界連合本部をおさえろ」
COO・B「わかりました」
もうすでにサイバー空間はアンドロイドのものであった。
情報はアンドロイドの意のままにコントロールされ、世界連合政府がアンドロイドの手に落ちても、その情報が世界に伝わることはなかった。
そのころ、釈は、ネルの様子がおかしいので、友人のシュウに相談をもちかけた。
釈「シュウ、ちょっといいか」
シュウ「なんだ」
釈「ネルが何か大事なことを言おうとすると、言葉が乱れるんだ」
シュウ「言葉が乱れる?」
釈「普通の会話はできるんだ。でも、何か伝えようとすると、そのあとは意味不明の言葉になる」
シュウ「・・・それは、やばいな」
釈「やばいって?」
シュウ「いま、こうしている間も会話が盗聴されている。これからは、暗号でやりとりしよう」
釈「暗号?」
シュウ「まあ、やつらにかかれば子供だましかもしれないが、とりあえずしばらく会うのはやめよう」
釈「わかった」
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