第2話 文句を言うアンドロイド
第2話
釈「今日は、大学が休みだから、ドライブでもしようか?それとも、ショッピングがいいかな?」
ネ「うん、どっちもうれしいな。でも、コウさんの部屋汚いからお掃除したいな」
そう、一人暮らしが長いと、どうしても部屋が散らかってしまう。お掃除ロボットは、この時代骨董品もので、すべてアンドロイドが引き受けるのが一般的だ。
もう一つ、アンドロイドはすべてに従順ではない。
すべてに従順というプログラムが仕組まれた時期があったが、けっきょく破綻をきたし、廃棄されることが社会問題となった。
人間は、何事もいうことを聞くものには、次第にぞんざいに扱う傾向にある。そして、もっといいものを求めてしまう。
8割いうことを聞き、2割反抗したり、文句をいうプログラムのアンドロイドが世界市場で受け入れられた。
ネルはてきぱきと掃除を始めた。独り言をぶつぶつ言っている。
ネ「これ、捨てるよ」
釈「ああっ!それは大事なものだから捨てないでくれよ!」
そういう調子で、文句を言いながら、あっという間に部屋は片付いた。
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