第3話 リアル・スカイプ

「アンドロイド・ネル」第3話


そのとき、鼓膜のメロディが鳴った。


今度は友人のシュウが会いに来たようだ。


私は、透明なグラスをかけた。


2046年のこの時代は、家に居ながらにして友人に会うことができる。


リアル・スカイプといったところだ。


そこには、今起きたばかりのシュウが眠そうに寝ぐせ頭をかいている。


釈「おいおい、いつまで寝てたんだ?もう11時だぞ」


シ「ああ、論文を書くのに徹夜したんだ」


釈「お互い、忙しいもんな」


シ「それより、彼女か?今日来たアンドロイドって」


ネ「シュウさん、初めまして。ネルです」


シ「あ、初めまして。友人の高木シュウです。こんな美人がいるんだったら、ちゃんとした格好で会いに来たらよかったな」


(続く)

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