「三角関係?!」
美桜が学校に戻ってきた翌日の昼休み。苺と美桜が一緒にお弁当を食べていると、将生が苺に
「山宮!ちょっと屋上に来てくれないか?」
「えっ?!」
「何だろうね。あいつのことだからいたずらでもしようとしてるんじゃないの、苺に。」
あの事件があってから美桜はずっと将生に対してこんな感じだ。
「うーん……。とりあえず言ってくるね。」
「じゃあ美桜もこっそりついて行こうか?」
「ありがとう美桜。」
将生と苺が屋上に着いて、美桜も屋上のドアに隠れて二人の様子を見守る。
「実は俺、山宮に言いたいことがあるんだ。聞いてくれないか?」
「うん。」
「この間、森田の頭に俺が蹴ったボールが当たって病院に行っただろ?」
「うん。」
「実は……その時から俺、苺のことが好きになった。俺と付き合ってくれないか?」
「えっ?!……。いっ、いや私。ごめんなさい。」
「はぁーー。そうだよな。忘れてくれ。」
「いや、別に嫌いじゃないよ。友達としてね。」
「うん。じゃあこれからも友達として。じゃあ先に教室戻っててくれ。弁当食べてるところ悪かったな。」
「ううん。大丈夫。」
美桜の所からは二人の姿は見えたが、何を話しているかまでは分からなかった。
苺が笑顔で走ってくるのが見えたので、美桜は屋上のドアを閉めて苺を待った。
「どうだった?何を話してたの?なんかすごい嬉しそうだったけど。」
「聞きたい?」
「うん。」
「実はね、イケメンに告られたの♥」
「えっ?!菅原君?」
「うん。将生がね、私のこと好きだって。」
「えっ、将生?うん、それで返事は?」
「いや、断るに決まってんじゃん。」
「えっ、何で?初日イケメンだって言ってたのに。」」
「いや、私と釣り合わないもん。」
「そんなことないよ。イケメンと美女のカップル良い感じだよ。今からでもいいから、やっぱり付き合ってって言って来なよ。」
「いやいや、私はいいって。それより美桜はどうなの?好きな人とかいるの?」
「私はいないよ。」
「ふーん。」
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