2019/04/15「個人情報の悪用法」

 飛ばしケータイというものを聞いたことがあるだろうか?

 先程ミラクルバイと名乗る企業に入力させられた・させられそうになった個人情報の悪用先としてぼくが真っ先に思いついたのがこれだった。

 たまに、振込詐欺事件なんかと一緒に話題になる、契約者が不明の携帯電話のことをそう呼ぶらしい。

 電話をかけると、電話会社のシステム上にどの電話番号からどの電話番号へ電話をかけたという記録が今は残る。非通知でも通話相手に表示されないだけ。

 古い刑事ドラマの誘拐事件でよく出てくる逆探知のシーン。最初ぼくには必要性がよくわからなかったが、当時の電話と電話網には通話相手の電話番号を表示するナンバーディスプレイの機能がなかったからと知ってようやく納得がいった。

 その通話が経由するすべての電話交換機のステータスを全部確認しないと、通話相手の電話番号を知ることはできなかったそうな。

 最も、最近のB級刑事ドラマの逆探知は何をやっているのか全くの謎だが。

 電話番号がわかれば、電話会社にある契約書のリストから契約者が、すなわち通話相手がわかるわけだ。

 というわけで、振込詐欺の犯人が間違っても自分の携帯で電話をした場合、警察に速攻で自分の身柄が露呈してしまう。

 そこで契約者不明の携帯電話を使用する。実際には不明というわけではなくて、赤の他人の個人情報を使用して契約することになる。

 今では、携帯電話は大手3キャリアともオンラインストアで購入できるようになった。

 必要な情報をすべてPCやスマートフォンから入力すると、携帯電話と契約情報の入ったSIMカードが郵送で送られてくる。そのSIMを挿して電源をいれればもう電話として使える。

 キャリアショップの店員と1度も会わないが、もちろん本人確認は行われる。

 どうするかと言うと、カメラやスキャナーで身分証明書を撮影してオンラインストアへアップロードする。

 契約する際に本人名義の銀行口座が必要だって?

 安心して欲しい。専用アプリで身分証明書の写真をアップロードすれば郵送でキャッシュカードを送ってくれるネットバンクをぼくは知っている。15歳にならないと口座開設できないから、あと数ヶ月したら作ろうと思って調べた。

 あとは郵便物の受け取りだけれど、一人暮らしや共働きの家庭を狙えば案外なんとかなるんじゃないかな。不在票くらいならポストから簡単に抜き取れるだろう。

 

 

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