第20話 群雄割拠
連合軍解散後 公孫瓚の動き
「お帰りなさいませ殿」
「おう」
公孫瓚を出迎えたのは、部下の厳網
「殿 子龍の姿が見えませんが?」
「どうやら帰る途中に我が軍を抜けた様だ」
「そうですか。彼は若いが良き将になると期待していましたが」
「もう済んだことだ」
数日後 袁紹より内密の使者が来た
「共に冀州を責めないか・・・どうなされます」
「まぁ 良いだろう」
「ですが、こういったものは後日必ず揉めますよ」
「我らが先に落とせば良い事だ」
「では、準備が整い次第 私が出ましょう」
「頼んだぞ 越」
公孫瓚の従弟の公孫越が一軍を率いて、冀州の国境に差し掛かる。すると前方から見慣れた、袁紹軍の旗印
「我は袁紹軍の大将文醜である。貴殿等は何処の軍だ。これより先は袁紹様の治められる冀州であるぞ」
「袁紹が治める? 何を言っている。今、冀州を治めているのは韓馥であろう。それに共に攻めようと申し出たのはお前達であろう」
「そんな話は聞いておらん。とっと北平に帰られよ」
「ふざけるな」
「成程 貴殿等のは侵略の意志があると見た。者共こやつらを打ち取れ」
公孫越は必死に交戦したが公孫越軍は敗走 数日後に傷だらけの姿で帰還した
「なんと汚い手を使うんだ」
「急ぎ我等も出陣だ」
「ですが袁紹は姑息な計略を使い、我等を欺きました。我等も策の一つくらいは」
「ならば玄徳に袁紹の背後を突くように言え」
こうして公孫瓚の命により関靖が徐州の劉備の元へ走る。しかし
「断られました」
「我々は正当な理由のない戦に協力はしない。それに最近は黄巾残党兵の対処に急がしいと」
「戦に正当な理由などあるものか」
「それともう一つ子龍を見かけました」
「なんだ。玄徳の下に行ったのか しかし、バカな奴だ。もう劉氏など続かないというのに」
公孫瓚は軍を整えると界橋で袁紹軍と対峙。この戦いから2人の北の覇権をめぐる戦いが始まる。
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